赤城写真機診療所
第3回

カメラ科:中古カメラって、大丈夫ですか?

赤城写真機診療所 ~そんなカメラは捨てなさい~」では、カメラや撮影にまつわる悩みや迷いを「疾患」に見立て、「カメラ科」「レンズ科」「撮影科」「アクセサリー科」それぞれのカテゴリーで、質問を「症状」、回答を「診察」としてカメラや写真、撮影時の疑問に答えています。

「診察」と銘打ってはいますが、要は著者によるお悩み相談。「カメラあるあるネタ」に対する著者の見解を楽しむ一冊となっています。

本記事では「カメラ科」における診察内容の1つを抜粋してお届けします。


中古カメラって、大丈夫ですか?一度他人が使った機械は心配です。


私の友人の大手出版社の写真部長は、人生で一度も中古カメラを購入したことのないきわめてステージの高い生活をしている。どこの誰が使ったかわからないカメラを買うのは汚らしい行為と考えている「カメラ潔癖症」でもあるのだが、自身が富裕層に位置していることもあり、「中古」という文字は彼の人生のなかにはない。それはそれで幸せなことである。地べたを這いずりまわるようなフリーカメラマン生活を30年以上も続けていると、機材の中古購入こそがデフォルトではないかと考えてしまう私とは大きな違いだ。

が、これも最近ではフィルムカメラのみの話である。デジタルカメラの場合は新発売の新品カメラを購入することも多々ある。なぜならば、なるべく長い間使うことを考えれば、補償内容がしっかりしていることや、中古使用による無用なトラブルを避けたいからだ。

実はこの15年の間で私が新品購入したデジタルカメラは1ダースではきかないと思うけれど、購入直後すぐ故障したことを二度経験している。カメラも機械だから中古、新品にかかわらず壊れてしまうことがあるわけだ。

リスクがやや大きくなることを覚悟で中古を選択するか、新品のみで攻めるかはそれぞれの人の価値観によるけれど、もし私が職業カメラマンではなかったら、中古カメラを廉価に購入して、浮いたお金をレンズやアクセサリーに充てることを考えるだろう。

中古カメラやレンズを購入する際には、商品のコンディションをしっかり確認することが大切だ。ショップによっては、1週間から1年間の保証をつけているところもある。リスクを理解してお得に買物しよう。写真:CP+中古カメラフェア2018会場のショーケース

 

 イラスト:大村祐里子

赤城写真機診療所

この連載の他の記事を読む

<ニュース>
本作の続編「赤城写真機診療所 MarkII」は、2018年6月29日に発売予定です。

著者プロフィール

赤城 耕一


(あかぎ・こういち)

1961年、東京生まれ。東京工芸大学短期大学写真技術科卒業。出版社を経てフリーに。雑誌、コマーシャル、企業PR誌などで人物撮影を主に担当する傍ら、戦前ライカから最新のデジタルカメラまでレビューも行うカメラ好き。カメラ雑誌、書籍など執筆多数。
「銀塩カメラ放蕩記(アサヒカメラ)」「ボケてもキレても(月刊カメラマン)」連載中。

書籍(玄光社):
中古カメラはこう買いなさい!
ズームレンズは捨てなさい!

Twitter:@summar2
ブログ:赤城耕一写真日録


関連記事