私たちにとって、日々の食事を写真に残すことは日常的な行動の1つになりました。食事を写真に撮る目的は特別な日の記録から健康の維持、店舗提供メニュー制作まで様々ですが、せっかく撮るならばできるだけきれいに残したいもの。とはいえ用意できる機材やスペースにも限りはあり、悩ましいところです。
「スイーツ&料理写真のアイデア帳」ではフードフォトをメインテーマとし、カメラ、三脚、ストロボ/LEDライト各2灯とソフトボックスという基本的な機材をベースに、窓からの自然光や手作りの補助ライティングアイテムを活用して、レタッチを含む様々な工夫を凝らした多種多様なライティングを学ぶことができます。
本記事ではChapter2「フードフォトの撮り方」より、「朝食」の撮影方法を解説します。

朝食
海外風の目玉焼きプレートは午前中の窓側の自然光だけで撮る

セッティング:ワンプレートで豪華な朝食を作る
海外の目玉焼きプレートをイメージ。パンとベーコンと目玉焼きをワンプレートにまとめ、おいしさを凝縮します。ランチョンマットは柄物を選んだので、お皿は白くシンプルなものに。ベーコンと一緒に焼いたローズマリーを中央にのせてアクセントにします。ピーナッツバターを塗る手元を入れ、斜め45度から撮ることで、食べる人の目線を追体験させます。
ライティング:朝の自然光だけでライティング
朝食を食べる光は、リビングの窓側から差し込む自然光のイメージです。窓にできるだけ近く明るい場所で自然光のみで撮影しました。光が混ざらないように部屋の照明は消し、ひとつの窓からの光で撮影するのがポイント。撮影はなるべく晴れた日中に行い、レースカーテンなどを介して光を柔らかくすると綺麗に光が回ります。

使用した機材
- カメラ:ソニーα7 III
- レンズ:FE 90mm F2.8 Macro G OSS
現像
おいしそうに見えるよう、最後にカラーミキサーで色味を調整。さくらんぼとベーコンの色はレッドを、パンと目玉焼きの色はイエローを調整して発色よく仕上げます。













