町撮りアート写真ブック〜思いつくままに写真を撮って楽しむ〜
第4回

町をキーワードヒントに撮る「背中」

「考えるような被写体はいらない。絵になる絶景もいらない。決定的瞬間もいらない。何か気になるのがアート写真。ありふれた町風景もアート写真」写真家の丹野清志氏は、著書「町撮りアート写真ブック」で、町で見つけたものを、思いつくままに写真を撮って楽しむことを勧めています。本連載では、丹野氏が日常の周辺にあるものをキーワードとして撮った“アート写真”をご紹介します。今回のキーワードは、「背中」です。

町撮りアート写真ブック

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キーワード「背中」

町でのスナップ撮影が困難になってきたと言われて久しいけど、町の写真はすべてスナップなのだから撮ることにギクシャクしていたら写真にならない。後ろ姿も肖像権とやらでモンダイになるのかな、と思いながら後ろ姿にカメラを向ける。肖像権などは抜きにして、後ろ姿の写真はなかなかいいもので、物語が浮かぶ。背中、となればやっぱり男かなあ。でも、鶴田浩二ふう渋い背中にはなかなか出会わない。

 

 


<玄光社の本>

町撮りアート写真ブック

著者プロフィール

丹野 清志

(たんの・きよし)

1944年生まれ。東京写真短期大学卒。写真家。エッセイスト。1960年代より日本列島各地へ旅を続け、雑誌、単行本、写真集で発表している。写真展「死に絶える都市」「炭鉱(ヤマ)へのまなざし常磐炭鉱と美術」展参加「地方都市」「1963炭鉱住宅」「東京1969-1990」「1963年夏小野田炭鉱」「1983余目の四季」。

主な写真集、著書
「村の記憶」「ササニシキヤング」「カラシの木」「日本列島ひと紀行」(技術と人間)
「おれたちのカントリーライフ」(草風館)
「路地の向こうに」「1969-1993東京・日本」(ナツメ社)
「農村から」(創森社)
「日本列島写真旅」(ラトルズ)
「1963炭鉱住宅」「1978庄内平野」(グラフィカ)
「五感で味わう野菜」「伝統野菜で旬を食べる」(毎日新聞社)
「海風が良い野菜を育てる」(彩流社)
「海の記憶 70年代、日本の海」(緑風出版)
「リンゴを食べる教科書」(ナツメ社)など。

写真関係書
「シャッターチャンスはほろ酔い気分」「散歩写真入門」(ナツメ社)など多数。

著書(玄光社)

「写真力を上げるステップアップ思考法」

なぜ上手い写真が撮れないのか
町撮りアート写真ブック
ニッポンぶらりカメラ旅
お気に入りカメラで楽しむ自分流町歩き写真の方法
写真集のつくり方
写真教室では教えない“新スナップ写真”の方法
誰も教えなかった “自分流写真”の方法
[四季を味わう]ニッポンの野菜

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