ポートレートのための鉄板ポーズ&構図集
第2回

イスの上で膝を抱えた定番ポーズ

モデルの個人撮影に挑戦してみたいけれど、どのようなポーズを指示すればいいかがイメージできない場合は、プロの具体例を実際に見てみることが近道です。

ポートレートのための鉄板ポーズ&構図集」では、主に女性のアイドル、タレントの写真などで使われる定番ポーズを集めました。

ポートレート撮影に向けたポーズ集ではありますが、人物イラストのポーズ例や生成AIのプロンプトなど、様々な用途で参考になる情報が詰まっています。

本記事では「椅子の上で体育座りをする」ポーズの例を紹介します。

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ポートレートのための鉄板ポーズ&構図集

椅子の上で体育座りをする

椅子を利用した定番のポーズです。椅子の上で安全に何かをする場合、体育座りで体をまとめてあげることで、寄りも引きも撮れるポージングになります。「この椅子の上で膝を抱えてみようか」という指示でモデルには伝わるはず。

狭い座面に脚を折りたたんで座るので、気の利いたモデルなら絵になりそうな座り方を自分なりに工夫してくれるでしょう。ただ、ここで気をつけたいのは、意図せずスカートの中がチラ見えしていないかどうか。あらかじめ「見せパン」を履いてもらうという場合もあるでしょうが、いずれにしてもモデルとしっかりコンセンサスを取ってから撮影しましょう。

また、短パンなどしっかり素足が出ている場合は、腕が脚にかぶりすぎて素敵な脚が見えなくならないようアドバイスしてあげるとよいでしょう。もちろん、椅子の存在を消してぐっと寄るのもありです。


ポートレートのための鉄板ポーズ&構図集

著者プロフィール

河野英喜

女優・俳優・声倭・アーティスト・文化人といった人物撮影を中心に、広告やエディトリアルで長年にわたって活躍中。また、写真専門誌やカメラメーカー主催の講演・ワークショップなどでの撮影指導、写真審査、記事の執筆なども手掛ける。公益社団法人 日本写真家協会(JPS) 正会員。

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