ポートレートのための鉄板ポーズ&構図集
第9回

可愛らしさと安心感を演出する「抱きしめ」ポーズ

モデルの個人撮影に挑戦してみたいけれど、どのようなポーズを指示すればいいかがイメージできない場合は、プロの具体例を実際に見てみることが近道です。

ポートレートのための鉄板ポーズ&構図集」では、主に女性のアイドル、タレントの写真などで使われる定番ポーズを集めました。

ポートレート撮影に向けたポーズ集ではありますが、人物イラストのポーズ例や生成AIのプロンプトなど、様々な用途で参考になる情報が詰まっています。

本記事では「(クッションなど)何かを抱く」ポーズの例を紹介します。

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ポートレートのための鉄板ポーズ&構図集

何かを抱く(クッション、帽子、ぬいぐるみ)

アイドル写真集などによく登場する、かわいらしさを演出するポーズのひとつですが、そもそも人間は何かを抱きしめるとホルモンの分泌によって気分が癒されたり、リラックスしたりできるそうです。経験の浅いビギナーのモデルなどの場合は特に、この「抱きしめ効果」で安心感を得れば、きっと緊張感もほぐれて、表情が和らぐはずです。

また、何かを抱きしめているので、本書で再三話題にしている「手の置きどころ」についても悩むことなく、それでいてかわいらしい表情やしぐさをキャッチできるのですから、これは外せないポーズと言えるでしょう。

ハウススタジオなどをシェアして撮影する場合は、スタジオにクッションやまくら、時にはぬいぐるみなどもあるので利用するとよいでしょう。


ポートレートのための鉄板ポーズ&構図集

著者プロフィール

河野英喜

女優・俳優・声優・アーティスト・文化人といった人物撮影を中心に、広告やエディトリアルで長年にわたって活躍中。また、写真専門誌やカメラメーカー主催の講演・ワークショップなどでの撮影指導、写真審査、記事の執筆なども手掛ける。公益社団法人 日本写真家協会(JPS) 正会員。

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