ポートレートのための鉄板ポーズ&構図集
第4回

体のラインが出るポーズで女性の美しさを表現する

モデルの個人撮影に挑戦してみたいけれど、どのようなポーズを指示すればいいかがイメージできない場合は、プロの具体例を実際に見てみることが近道です。

ポートレートのための鉄板ポーズ&構図集」では、主に女性のアイドル、タレントの写真などで使われる定番ポーズを集めました。

ポートレート撮影に向けたポーズ集ではありますが、人物イラストのポーズ例や生成AIのプロンプトなど、様々な用途で参考になる情報が詰まっています。

本記事では「壁に腰をつけて前かがみで横を向く」ポーズの例を紹介します。

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ポートレートのための鉄板ポーズ&構図集

壁に腰をつけて前かがみで横を向く

壁を使うとなると、背中を預けるか、壁に向いて手をつくという2ポーズばかりが思い浮かびますが、実は他にもバリエーションがあります。それがコレ。壁にお尻をつけて、前かがみになるという姿勢。屋内で廊下などを使う場合には前の壁に手をついてもよいです。

前かがみというのは、水着撮影などでバストをさまざまな角度から捉えようとした、その手段のひとつと思われますが、体を丸めることで女性のやわらかさや丸みを表現できるという利点もあります。その意味ではあまり着込んだ状態(体のラインがわからない状態)でやっても面白みに欠けるポーズですが、水着がマストというわけでもありません。

立ちポーズから、座りポーズに切り替えれば、脚を上げるなどのバリエーションも撮れます。いずれにしてもフルショットが生きるポーズと言えます。


ポートレートのための鉄板ポーズ&構図集

著者プロフィール

河野英喜

女優・俳優・声倭・アーティスト・文化人といった人物撮影を中心に、広告やエディトリアルで長年にわたって活躍中。また、写真専門誌やカメラメーカー主催の講演・ワークショップなどでの撮影指導、写真審査、記事の執筆なども手掛ける。公益社団法人 日本写真家協会(JPS) 正会員。

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