本格的な模型を駒として遊ぶミニチュアゲームとして世界的な人気を誇る「ウォーハンマー」シリーズは、駒として使える模型の造形もさることながら、組み立てた後のペイントにも魅力があります。
模型の塗装、と聞くと敷居が高そうに感じられますが、同シリーズの製作と販売を行っている英国ゲームズワークショップ社では、カラーチャートによって塗り手順や色味などを指定する「シタデルペイントシステム」を用意しており、これに対応した水性アクリル塗料「シタデルカラー」を使うことによって、誰でもペイントを楽しめる工夫が施されています。また、見本や設定にない独自のカラーリングに挑戦することが推奨されているのも特徴のひとつ。
模型雑誌「ホビージャパン」の別冊「ホビージャパンエクストラ 2018 Spring」では、ウォーハンマーシリーズを特集。ウォーハンマーの世界観から登場キャラクター、ミニチュア作例、プレイレポート、販売店ガイドなども収録し、日本におけるウォーハンマーの現在を俯瞰する内容となっています。
本記事では、モデラーたちがシタデルカラーを使ってペイントしたミニチュア作例のうち、ゲームズワークショップ日本支社長のジェームス・ロング氏が製作した「IMPERIAL KNIGHT」の作例を紹介します。
インペリアルナイトに物語を吹き込む
ゲームズワークショップ日本支社長ジェームス・ロングによるインペリアルナイト。カラーリングはメフィストン・レッドのシタデルペイントシステムのチャートに沿った塗装を実施。またベースデコレートをし、ナーグルの支配から解き放とうとしているインペリアルナイトの勇姿と、ナーグリングによるお茶目な逆襲のストーリーを盛り込んでいるのはさすがです。
赤はメフィストン・レッド→アグラックス・アースシェイド→イーヴィルサンズ・スカーレット(エッジハイライト1)→ワイルドライダー・レッド(エッジハイライト2)
背中になにやら怪しいやつが……ナーグリング! しかもボムを持っている!!これが爆発したら……どうなるインペリアルナイト! これはフォール・ブライトスポーンのキットに入っているナーグリングを使用
足元には3体のナーグリングが。ナーグルに制圧されている惑星であることをイメージさせてくれるバイプレイヤーだ
マーキングはデカールを使用
このベースのハイライトがインペリアルナイトに踏み潰されたフォーティド・ブロートドローン。ダメージ感も強く塗装されている
ミサイルは発射状態を再現。スペースマリーンヒーローズのブラザー・レムスのパーツを流用した
<ホビージャパンの本>