ポートレートのための鉄板ポーズ&構図集
第10回

「ヒールを持つ」仕草は女性の印象をがらりと変える

モデルの個人撮影に挑戦してみたいけれど、どのようなポーズを指示すればいいかがイメージできない場合は、プロの具体例を実際に見てみることが近道です。

ポートレートのための鉄板ポーズ&構図集」では、主に女性のアイドル、タレントの写真などで使われる定番ポーズを集めました。

ポートレート撮影に向けたポーズ集ではありますが、人物イラストのポーズ例や生成AIのプロンプトなど、様々な用途で参考になる情報が詰まっています。

本記事では「ヒールを持つ」ポーズの例を紹介します。

>この連載の他の記事はこちら
>前回の記事はこちら

ポートレートのための鉄板ポーズ&構図集

ヒールを持つ

ハイヒールを小道具として使ったポーズのバリエーションです。ヒールに合った衣装を着て、おしゃれな感じや大人っぽさ、場合によってはほのかなエロティシズムまでも表現できるという点がヒールのよさです。

写真集で、かわいらしいモデルがかわいらしいポーズで撮られたページが続く中、急に大人びた表情でヒールを持ったカットが差し込まれると、強烈なスパイスになります(いわゆる「ギャップ萌え」というやつです)。ヒールは手軽にそうした効果が狙えるアイテムなのです。

ただし、漫然と持っていればいいのでは なく、エレガントでしゃれた持ち方をモデルと一緒に研究してほしいところ。ヒールは存在感があるので、寄りだけでなく、引きの絵でも、充分に小道具として効果を発揮してくれます。屋外でも、ヒールを手に芝生を素足で歩く…など、有能な小道具なのです。


ポートレートのための鉄板ポーズ&構図集

著者プロフィール

河野英喜

女優・俳優・声優・アーティスト・文化人といった人物撮影を中心に、広告やエディトリアルで長年にわたって活躍中。また、写真専門誌やカメラメーカー主催の講演・ワークショップなどでの撮影指導、写真審査、記事の執筆なども手掛ける。公益社団法人 日本写真家協会(JPS) 正会員。

関連記事