行って眺めて撮る! 巨大工場探訪ガイド
第9回

セメント工場も採掘場も一挙に収める〜山口県・美祢市の巨大工場撮影スポット

夜の闇に浮かびあがる、異世界感がSNS映えする巨大工場写真。今また人気が高まっています。工場写真の魅力は、圧倒的なスケール感、そして一般の建築物にはない複雑な造りが生み出す構造美。特にさまざまな光で明るく照らし出された夜景は、昼とはまた別の美しさがあります。書籍「行って眺めて撮る! 巨大工場探訪ガイド」では、日本各地の工場を取材している写真家・小林哲朗氏がフォトジェニックな工場スポットをピックアップ、それぞれの見どころや、そこでどんな写真が撮れるかを詳しく紹介します。また工場撮影の準備や心得、撮影のコツ、さらには撮った写真を美しく仕上げるための画像編集術も解説した一冊となっています。

本記事では「行って眺めて撮る! 巨大工場探訪ガイド」から、全国各地の巨大工場撮影スポットをピックアップして紹介していきます。第9回は山口県・美祢市です。

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行って眺めて撮る! 巨大工場探訪ガイド

【安全のために注意したいこと】
立ち入り禁止区域にはぜったいに入らない!


【UBE三菱セメント伊佐セメント工場】

四方を山に囲まれ、化石の産出地としても有名

山口県の中央部に位置する美祢市。さまざまな化石が産出することでも知られており、石灰質の土地が多いのも特徴です。国道435号が通る大嶺地区、豊田前地区では道路沿いに石灰層や石炭層を見ることができます。

撮影スポット①

展望台から狙って撮影。重機との対比で採掘場の鉱区の大きさがよくわかる。 Nikon D850, AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II, F4.5, 15秒, ISO 64, -0.67EV補正

Googleマップ(撮影スポット①と③共通)

山間部にある美祢市の桜山総合公園の頂上展望台からセメント工場と採掘現場を見ることができます。工場までは直線距離で2kmほどあるので望遠レンズがあった方がいろいろなパターンを撮影できます。工場近くの街まで降りていくと少し高台になっているような広場からの撮影ができます。こちらからは望遠でより迫力のあるイメージを撮影が可能です。

撮影スポット②

街からはプラントの立体的な形状がよくわかる。 Nikon D850, AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR, F8, 30秒, ISO 100, -0.67EV補正

Googleマップ(撮影スポット②と④共通)

撮影スポット③

プラントをアップで。街並みを入れて異世界感を強調する。Nikon D850, AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II, F5, 3秒, ISO 200, -0.67EV補正

撮影スポット④

複雑に交差するパイプ、コンベア類を望遠で撮影。 Nikon D850, AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR, F9, 6秒, ISO 100, -0.67EV補正

行って眺めて撮る! 巨大工場探訪ガイド

著者プロフィール

小林哲朗

1978 年兵庫県生まれ。尼崎市在住。主な被写体は工場、路地、地下空間、廃墟などで身近に潜む異世界をテーマに撮影。各種撮影業務の他、カメラ誌への寄稿、写真教室の講師、フォトコンの審査員、トークイベントなども積極的に行う。「夜の絶景写真工場夜景編」(インプレス)「夜の工場百景ドローン空撮写真集」(一迅社)など著作物多数。

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