絶景・ゆる鉄・バリ鉄 みんなの鉄道撮影地ガイド
第6回

【東北新幹線 上野~大宮】何時間いても飽きない!展望ロビーからの鉄道ビューイング

写真を始めるきっかけのひとつに、「鉄道」を撮りたいという気持ちを持った方も多いのではないでしょうか。鉄道そのものをかっこよく撮りたい人、風景と併せて美しい四季を撮りたい人、旅先で出会う風情ある鉄道を収めたいなど、鉄道写真といってもさまざまなジャンルがあります。
昨今、撮り鉄のマナー問題が取り沙汰されることも少なくありません。本書「絶景・ゆる鉄・バリ鉄 みんなの鉄道撮影地ガイド」では、誰もが安全に、かつ素敵なシーンを撮ることができる撮影スポットを、雄大な風景が撮れる「絶景」、車両をメインに撮影できる「バリ鉄」、著者が得意とする「ゆる鉄」の3つのカテゴリーに分け、日本全国159か所紹介しています。

本記事では「絶景・ゆる鉄・バリ鉄 みんなの鉄道撮影地ガイド」から、全国の各エリアごとの撮影ポイントをピックアップして紹介していきます。

第6回は関東・甲信越エリアから東北新幹線 上野~大宮です。

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絶景・ゆる鉄・バリ鉄 みんなの鉄道撮影地ガイド

 

上野側の展望。東北新幹線のほか、都電荒川線が併用軌道をゆく様子も望める。夜も美しいが、映り込みに苦労する。SONY α7RIV, F6.3, 1/1600秒, ISO1600, 29mm

東北新幹線 上野~大宮 展望ロビーからの鉄道ビューイング

ご紹介したいのは、京浜東北線の王子駅に近い北区の総合施設「北とぴあ」。最上階が無料で入れる展望ロビーになっていて、王子駅を真上から見下ろせるほか、東北新幹線や都電荒川線をガラス越しに撮影することができます。展望ロビーは3方向で絶景を一望でき、上野駅側では飛鳥山公園を横目に、ゆるやかなカーブをゆく東北新幹線を撮影できるほか、都電荒川線が王子駅を出て併用軌道を登る様子を撮影できます。反対の大宮側では、美しいS字カーブを描く東北新幹線の高架を一望でき、何時間いても飽きない夢のような空間になっています。しかも無料!

撮り鉄のみなさんだけでなく、お子様連れでも楽しく過ごせそうです。関東にお住まいの人だけでなく、地方在住の方々に訪ねてほしい絶景ポイントです。

大宮側はうっとりするほど美しいS字カーブを描く東北新幹線の高架が主役。目立つホテルの看板を避け、縦位置で撮影している。SONY α1, F2.8, 1/32000秒, ISO2500, 126mm

撮影ポイント:Google Map

京浜東北線の王子駅前に建つ、北区の総合施設。北区の施設だが、なぜか「ほくとぴあ」と読む。最上階の17階が無料展望ロビー。

バリ鉄度:★★★★☆
アクセス性:★★★★★
撮影のしやすさ:★★★★★
オススメの時期:通年


絶景・ゆる鉄・バリ鉄 みんなの鉄道撮影地ガイド

著者プロフィール

中井精也

Nakai Seiya

1967年、東京生まれ。鉄道の車両だけにこだわらず、鉄道にかかわるすべてのものを被写体として独自の視点で鉄道を撮影し、「1日1鉄!」や「ゆる鉄」など新しい鉄道写真のジャンルを生み出した。2004年春から毎日1枚必ず鉄道写真を撮影するブログ「1日1鉄!」を継続中。広告、雑誌写真の撮影のほか、講演やテレビ出演など幅広く活動している。著書多数。
株式会社フォート ナカイ代表。
社団法人日本写真家協会(JPS)会員、日本鉄道写真作家協会(JRPS)副会長。甘党。

フォート ナカイ ウェブサイト
ブログ 1日1鉄!
X(旧Twitter)@railman_nakai
Instagram @nakai_seiya

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