写真を始めるきっかけのひとつに、「鉄道」を撮りたいという気持ちを持った方も多いのではないでしょうか。鉄道そのものをかっこよく撮りたい人、風景と併せて美しい四季を撮りたい人、旅先で出会う風情ある鉄道を収めたいなど、鉄道写真といってもさまざまなジャンルがあります。
昨今、撮り鉄のマナー問題が取り沙汰されることも少なくありません。本書「絶景・ゆる鉄・バリ鉄 みんなの鉄道撮影地ガイド」では、誰もが安全に、かつ素敵なシーンを撮ることができる撮影スポットを、雄大な風景が撮れる「絶景」、車両をメインに撮影できる「バリ鉄」、著者が得意とする「ゆる鉄」の3つのカテゴリーに分け、日本全国159か所紹介しています。
本記事では「絶景・ゆる鉄・バリ鉄 みんなの鉄道撮影地ガイド」から、全国の各エリアごとの撮影ポイントをピックアップして紹介していきます。
第5回は関東・甲信越エリアから武蔵野線 東川口~南越谷です。


武蔵野線 東川口~南越谷 バラエティに富んだ写真が撮れる公園
僕が2004年から続けているブログ「1日1鉄!」で「いつもの公園」と呼んでいるポイント。越谷市にある出羽公園という総合施設で、公園のすぐ脇を武蔵野線が走っています。春はグランドわきの桜並木、夏はひまわり畑、秋は銀杏並木の黄葉など、公園とは思えないほど、季節感とともに列車を撮ることができます。通勤電車以外にも、貨物列車や臨時列車なども通るので、被写体のバラエティーに富んでいるのも魅力。
いつも僕の作品を見ている人が実際に行ってみると、けっこう撮影しづらくて苦労すると思いますが、僕にとってはホームグラウンド。いつ訪ねても何かしらの被写体が見つかる宝箱のような場所なのです。公園の芝生にゴロンと寝転びながら、日がな一日のんびりと撮影を楽しんでみてはいかが?

撮影ポイント:Google Map
公園内には無料の駐車場あり。公共交通の場合は、新越谷駅南口から公園に近い出羽地区センター行きのバスが運行されている。
ゆる鉄度:★★★☆☆
アクセス性:★★★★☆
撮影のしやすさ:★★★★☆
オススメの時期:通年
