絶景・ゆる鉄・バリ鉄 みんなの鉄道撮影地ガイド
第5回

【武蔵野線 東川口~南越谷】貨物列車に通勤電車、いろいろな車両が撮れるいつもの公園

写真を始めるきっかけのひとつに、「鉄道」を撮りたいという気持ちを持った方も多いのではないでしょうか。鉄道そのものをかっこよく撮りたい人、風景と併せて美しい四季を撮りたい人、旅先で出会う風情ある鉄道を収めたいなど、鉄道写真といってもさまざまなジャンルがあります。
昨今、撮り鉄のマナー問題が取り沙汰されることも少なくありません。本書「絶景・ゆる鉄・バリ鉄 みんなの鉄道撮影地ガイド」では、誰もが安全に、かつ素敵なシーンを撮ることができる撮影スポットを、雄大な風景が撮れる「絶景」、車両をメインに撮影できる「バリ鉄」、著者が得意とする「ゆる鉄」の3つのカテゴリーに分け、日本全国159か所紹介しています。

本記事では「絶景・ゆる鉄・バリ鉄 みんなの鉄道撮影地ガイド」から、全国の各エリアごとの撮影ポイントをピックアップして紹介していきます。

第5回は関東・甲信越エリアから武蔵野線 東川口~南越谷です。

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絶景・ゆる鉄・バリ鉄 みんなの鉄道撮影地ガイド

 

公園の中央には池があり、4月に開催されるチューリップフェスタでは水上にチューリップが飾られた。SONY α1, F6.3, 1/1600秒, ISO400, 95mm

武蔵野線 東川口~南越谷 バラエティに富んだ写真が撮れる公園

僕が2004年から続けているブログ「1日1鉄!」で「いつもの公園」と呼んでいるポイント。越谷市にある出羽公園という総合施設で、公園のすぐ脇を武蔵野線が走っています。春はグランドわきの桜並木、夏はひまわり畑、秋は銀杏並木の黄葉など、公園とは思えないほど、季節感とともに列車を撮ることができます。通勤電車以外にも、貨物列車や臨時列車なども通るので、被写体のバラエティーに富んでいるのも魅力。

いつも僕の作品を見ている人が実際に行ってみると、けっこう撮影しづらくて苦労すると思いますが、僕にとってはホームグラウンド。いつ訪ねても何かしらの被写体が見つかる宝箱のような場所なのです。公園の芝生にゴロンと寝転びながら、日がな一日のんびりと撮影を楽しんでみてはいかが?

銀杏並木の横の畑では、夏になるとひまわりが植えられることも。列車の本数も多く、撮影の練習にはもってこいの場所だ。SONY α7RII, F8, 1/500秒, ISO400, 34mm

撮影ポイント:Google Map

公園内には無料の駐車場あり。公共交通の場合は、新越谷駅南口から公園に近い出羽地区センター行きのバスが運行されている。

ゆる鉄度:★★★☆☆
アクセス性:★★★★☆
撮影のしやすさ:★★★★☆
オススメの時期:通年


絶景・ゆる鉄・バリ鉄 みんなの鉄道撮影地ガイド

 

 

著者プロフィール

中井精也

Nakai Seiya

1967年、東京生まれ。鉄道の車両だけにこだわらず、鉄道にかかわるすべてのものを被写体として独自の視点で鉄道を撮影し、「1日1鉄!」や「ゆる鉄」など新しい鉄道写真のジャンルを生み出した。2004年春から毎日1枚必ず鉄道写真を撮影するブログ「1日1鉄!」を継続中。広告、雑誌写真の撮影のほか、講演やテレビ出演など幅広く活動している。著書多数。
株式会社フォート ナカイ代表。
社団法人日本写真家協会(JPS)会員、日本鉄道写真作家協会(JRPS)副会長。甘党。

フォート ナカイ ウェブサイト
ブログ 1日1鉄!
X(旧Twitter)@railman_nakai
Instagram @nakai_seiya

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