絶景・ゆる鉄・バリ鉄 みんなの鉄道撮影地ガイド
第4回

【東北エリア・三陸鉄道リアス線】海をからめて撮れる貴重なポイント

写真を始めるきっかけのひとつに、「鉄道」を撮りたいという気持ちを持った方も多いのではないでしょうか。鉄道そのものをかっこよく撮りたい人、風景と併せて美しい四季を撮りたい人、旅先で出会う風情ある鉄道を収めたいなど、鉄道写真といってもさまざまなジャンルがあります。
昨今、撮り鉄のマナー問題が取り沙汰されることも少なくありません。本書「絶景・ゆる鉄・バリ鉄 みんなの鉄道撮影地ガイド」では、誰もが安全に、かつ素敵なシーンを撮ることができる撮影スポットを、雄大な風景が撮れる「絶景」、車両をメインに撮影できる「バリ鉄」、著者が得意とする「ゆる鉄」の3つのカテゴリーに分け、日本全国159か所紹介しています。

本記事では「絶景・ゆる鉄・バリ鉄 みんなの鉄道撮影地ガイド」から、全国の各エリアごとの撮影ポイントをピックアップして紹介していきます。

第4回は東北エリアから三陸鉄道リアス線 白井海岸~堀内です。

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絶景・ゆる鉄・バリ鉄 みんなの鉄道撮影地ガイド

 

レストハウスうしおの屋上から撮影。三陸の初夏の風物詩「やませ」によって発生した海霧で、幻想的な風景になった。午後が順光。SONY α7RII, F5.6, 1/400秒, ISO200, 17mm

三陸鉄道リアス線 白井海岸~堀内 海を入れて三鉄を撮れるポイントは貴重

太平洋の絶景が車窓に展開するイメージが強い三陸鉄道ですが、意外にも海と列車をからめて撮影できるポイントは少ないのが実情。そんな三陸鉄道で海と列車を撮影できる最もポピュラーな撮影地が大沢橋りょうです。

並行する国道45号から撮影するほか、オススメなのは撮影地にある「レストハウスうしお」からの撮影。お店の営業時間限定ですが、食事をすれば屋上に入れてもらえます。いい写真を撮りながらお腹も満たされて、もう最高です♡定番の磯ラーメンのほか、季節には生うに丼もいただけますよ。

鉄橋には防風壁があり下回りは見えづらいのは残念ですが、見学のためにほとんどの列車が一時停止するため、じっくりと撮影することができるのも魅力です。

鉄橋の前後の防風壁がない部分を使って、三陸らしい奇岩の風景と列車を狙う。国道からの撮影なので、車の往来には要注意。SONY α1, F6.3, 1/1600 秒, ISO800, 100mm

撮影ポイント:Google Map

深浦から国道101号を進み、消防署と役場入口がある交差点手前のカーブの海側が撮影地。歩道脇の草むらを越えると線路が見える。

絶景度:★★★☆☆
アクセス性:★★★★★
撮影のしやすさ:★★★★☆
オススメの時期:通年 午後


絶景・ゆる鉄・バリ鉄 みんなの鉄道撮影地ガイド
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著者プロフィール

中井精也

Nakai Seiya

1967年、東京生まれ。鉄道の車両だけにこだわらず、鉄道にかかわるすべてのものを被写体として独自の視点で鉄道を撮影し、「1日1鉄!」や「ゆる鉄」など新しい鉄道写真のジャンルを生み出した。2004年春から毎日1枚必ず鉄道写真を撮影するブログ「1日1鉄!」を継続中。広告、雑誌写真の撮影のほか、講演やテレビ出演など幅広く活動している。著書多数。
株式会社フォート ナカイ代表。
社団法人日本写真家協会(JPS)会員、日本鉄道写真作家協会(JRPS)副会長。甘党。

フォート ナカイ ウェブサイト
ブログ 1日1鉄!
X(旧Twitter)@railman_nakai
Instagram @nakai_seiya

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