ネットショップ初心者でも売れる商品写真の基礎知識とつくり方
第4回

初心者でも売れる!「説明写真」の目的は、手に取って見ている感覚になってもらうこと

私たちがネットショッピングをするとき、購入の決め手になる要素のひとつが「写真」です。商品の詳細や使用イメージなど、想像していた通りの商品かどうかをある程度知りたいときは、百の言葉よりも一枚の写真の方が説得力を持つこともあるでしょう。

ネットショップ初心者でも売れる商品写真の基礎知識とつくり方」では、ECショップにおいて効果的な写真の性質や撮影時の留意点をカテゴリごとに紹介。商品撮影をカメラマンに依頼する際のディレクションについても触れつつ、SNS戦略、カートシステムにいたるまで、ECショップ内の画像にまつわるあらゆるテーマを網羅し解説しています。

本記事ではChapter2「ECに必要な写真と調達方法」より、商品の情報をより多く伝える「説明写真」について解説します。

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ネットショップ初心者でも売れる商品写真の基礎知識とつくり方

リアルな接客の代わりになる説明写真

手にとって見られないからこそ、さまざまな角度の写真を用意しておく

ECサイトでは実店舗と違い、手にとって手触りを確認したり、どのような物が付属しているかはわかりません。素材などのスペック情報は文章でも伝えることはできますが、写真を使ったほうがより多くの情報を伝えることができます。

そのため、説明写真は商品の構造や状態がわかるようにすることが大切です。自分が利用者の立場になって、どのような写真があれば商品の説明としてふさわしいかを考えてみましょう。

押さえておきたい説明写真の種類

説明写真にもいくつかの種類があります。まずは商品自体の説明です。

  • 素材の風合い
  • 形やデザイン(前面、背面、側面)
  • 色味やカラーバリエーション
  • 内部の構造(断面)
断面や内部構造が重要な商品は、その状態を忘れずに撮影しておく(例:財布など)

次に、商品に付帯する情報です。

  • 付属品などの同梱物
  • セット商品の場合は組み合わせる商品とそのセット内容
  • 配送時の荷姿

商品の特性に合わせてこれらの説明写真を用意しましょう。

付属品などの有無がわからないと、別途購入が必要かどうかがわからず不安になる

利用者に購入を促す説明写真のポイント

説明写真は、ただ上記の要件がわかればいいというわけではありません。情報が伝わることは大前提ですが、無味乾燥にする必要はなく、利用者の感情に訴えかける情緒的な説明写真も用意するほうが望ましいでしょう。以下のポイントを意識して、利用者の行動を促すような写真を用意しましょう。

  • 実際に手に取って選んでいる感覚になってもらうこと
  • 顧客が購入に至るまでに知りたいことを写真でクリアにすること
  • 購入した後の状態がわかること

手にとって見られないからこそ、利用者の気持ちを先回りした写真を複数用意することが大事です。ここに挙げたものだけではなく、他にも必要とされるものがあれば何枚でもよいので用意しましょう。

衣料品は素材の風合いがわかるようなクローズアップの写真があるといい

ネットショップ初心者でも売れる商品写真の基礎知識とつくり方

著者プロフィール

黒葛原 道

黒葛原 道(つづらはら・とおる)
Webデザイナー/アートディレクター
1999年よりデザイナーとしてのキャリアをスタート。広告代理店、広告制作会社を経て
2003年よりフリー。2004年、大阪から宮崎へ移住。Webデザインを軸に、サイト構築に
係る業務全般、それに伴うディレクションやコンテンツプランニング、撮影などを手がけ
る。
ECサイトの立ち上げ、運営を通してマーケティングやブランディングを経験。実際に「売
る」ことを経験しているのが強み。作って終わりにしないWeb制作がモットー。2011年
からオンラインストア「quote」のアートディレクター。2021年からAdobe Japan
Prerelease Advisorを務める。
quote https://quote-jp.com
X:@armytoru
Instagram:@armytoru

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