ポートレートを始めよう!モデル撮影はじめてBOOK
第2回

1対1から大人数まで。ポートレート撮影会の種類を知ろう

カメラを買い、それなりの期間撮影をしていても、特別に機会を作らないと縁遠いままになりがちな撮影ジャンルのひとつが、ポートレートです。相手が必要なこともあり、本格的に始めようと思えば何かと手間暇かかることもあるでしょう。

ポートレートを始めよう!モデル撮影はじめてBOOK」では、ポートレート撮影に主軸を置いたイベントである「撮影会」について詳細に解説。著者は自身でも撮影会を主催しているプロフォトグラファーの河野英喜さん。実際にいくつかの撮影会へ参加し、撮影会の種類や準備する内容、参加時の注意点などを作例とともに紹介しています。

本記事ではPart1「撮影会ってどんなもの?」より、撮影会の種類について紹介します。

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撮影会の種類

ひと口に「撮影会」と言っても、実はいろいろな種類があります。モデルのジャンル別に見てみると、ポートレート撮影会、グラビア撮影会、レースクイーン撮影会、コスプレ撮影会など。撮影会によって、それぞれ出演するモデルや、ジャンル・特徴の違いがあるので、撮りたいジャンルを考えて選ぶとよいでしょう。撮影会の規模や撮影方法にもいろいろ種類があります。1人のモデルに対してたくさんのカメラマンで撮るのか、それとも1対1で撮るのかなど、さまざま。撮影時間も異なります。ここでは、そんな撮影方法の違いと特徴を見ていきましょう。

グループ撮影(短時間)

モデルも複数名、カメラマンも複数名で、短時間で交代して撮影します。撮る時は1対1で撮影できるスタイルです。例えばフレッシュ撮影会の「セッション」では、1回40秒の撮影を1時間や3時間などの時間内に自由に繰り返しできたり、マシュマロ撮影会の「10分1000円個撮」では10分間1対1で撮影できたりとさまざまです。

長所:モデルとのコミュニケーションも少なめなので、ポートレート撮影に慣れていなくてもOK!
金額目安:撮影会のスタイルによりさまざま。例:1,000円/10分(マシュマロ撮影会10分1000円個撮)、3,500円/1時間(フレッシュ撮影会「セッション」)

個人撮影

モデルを選んで予約し、1対1である程度の時間を使って撮影するスタイルです。場所はハウススタジオやストリート、公園などさまざま。1時間前後の時間が設定されている場合が多いので、モデルといっしょにさまざまなシチュエーションを作って撮影することができます。ハウススタジオなど、個人では使いにくい場所で撮れるのも魅力です。

長所:自分が撮りたい写真を撮りたいモデルで撮影できます
金額目安:7,000~1万8,000円程度/1時間(モデルにより異なる)

リクエスト撮影

モデルを指定して、1対1での撮影をオーダーするスタイルの撮影です。撮影会を通して所属モデルを指定するほか、フリーランスのモデルに直接依頼することもできます。時間や場所なども指定したり、衣装をモデルと相談したりと、じっくりと自分の作品を撮ることができます。

長所:モデルとイメージを共有して、作品作りができます
金額目安:1万5,000円~/3時間(モデルにより異なる)

大人数撮影

「団体撮影会」「大撮影会」などとも呼ばれ、1人のモデルを複数のカメラマンが囲んで撮影するスタイルです。大きな公園やプールサイドなど、屋外で実施されることがほとんどで、複数のモデルが撮影ポイントごとに配置されています。大抵の場合1~2時間程度の時間制で、その時間内に自分が好きなモデルを撮ることができます。

長所:参加モデルがたくさんいるので、自分が撮りたいモデルを探す場としてもオススメ
金額目安:5,000円~/1.5時間

撮影会によってはいろいろな企画を用意

撮影方法はここで紹介した種類のいずれかになることがほとんどですが、撮影会によってはいろいろな企画を用意しています。例えば、泊りがけで遠方に撮影に行ったり、クリスマスやハロウィンなどのイベントに合わせた衣装になったり。その時も、どの撮影方法になるか、確認してから参加してみましょう。

マシュマロ撮影会では、不定期で泊りがけの撮影会も開催しています。いつもとは違った風景に出合えそうです。

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