ポートレートを始めよう!モデル撮影はじめてBOOK
第1回

ポートレートを始めよう!撮影会ってどういうもの?

カメラを買い、それなりの期間撮影をしていても、特別に機会を作らないと縁遠いままになりがちな撮影ジャンルのひとつが、ポートレートです。相手が必要なこともあり、本格的に始めようと思えば何かと手間暇かかることもあるでしょう。

ポートレートを始めよう!モデル撮影はじめてBOOK」では、ポートレート撮影に主軸を置いたイベントである「撮影会」について詳細に解説。著者は自身でも撮影会を主催しているプロフォトグラファーの河野英喜さん。実際にいくつかの撮影会へ参加し、撮影会の種類や準備する内容、参加時の注意点などを作例とともに紹介しています。

本記事ではPart1「撮影会ってどんなもの?」より、一般的に開催されている撮影会の概要について紹介します。

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撮影会ってどういうもの? なかなか参加の一歩が踏み出せない理由は?

ポートレートを撮ってみたい、そう思ってもなかなか実行できない、という人もいるかもしれません。一番むずかしいのはモデル探しでしょうか。友達や知り合いに撮らせてくれる人がいるならばよいですが、なかなかそうもいかないでしょう。

また、もしモデルをやってくれそうな人がいたとしても、「何度も頼むのは悪いかな?」「謝礼は渡した方がいいのかな?」など、悩んでしまいそうですよね。撮影場所を探すのも大変です。公園ぐらいならばよいですが、いつも同じような場所ではつまらない。たまには、雰囲気のある室内で撮りたいなと思っても、場所を探すのは難しいでしょう。そんなことを考えていると、なかなかポートレート撮影に踏み出せない、という人も多そうです。

撮影会は、ポートレート撮影に集中させてくれる場

撮影会というのは、そんな撮影にまつわる悩みをできるだけ除いて、「撮影」に集中できるようにしてくれる場です。モデルは、いろいろなタイプの中から、自分に合った人を探すことができます。撮影会主催者がモデルとの間に入ってくれるので、お互い安心して参加することができます。

また、アマチュアカメラマンには借りにくいハウススタジオや古民家スタジオでも、撮影会は開かれています。屋外でも、ポートレート撮影に合った、すてきな場所が撮影スポットとして選ばれています。そんな中から、自分で撮影会を選べばよいのです。面倒なことは撮影会におまかせして、自分は撮影に専念しましょう。

自分に合ったスタイルで撮影会を楽しもう

よい写真を撮るには、モデルとのコミュニケーションは欠かせません。最初はむずかしく感じるかもしれませんが、撮影会を通じて、モデルとのコミュニケーション能力も養っていくことができます。また、コミュニケーションと言うと、「撮影会って、常連の人たちでいっぱいのイメージだけど、その人たちとのコミュニケーションも必要?」と思う人もいるかもしれません。もちろん、「常連さん」はいるでしょうし、顔見知り同士が話している場合もあるでしょう。でも、別にその輪に入らなくてもいいと僕は思います。まずは撮影を楽しんでください。

余裕ができたら、一言二言、話しかけてみるのもいいかもしれません。カメラの話でもいいし、「撮影会によく来ます?」という話からでもOK。僕はこの本を通じて色々な撮影会に普通の参加者として行ってみましたが、話しかけたら快くお話してくれた方も多かったですよ。要は、自分に合ったスタイルで撮影を楽しめばいいのです。さあ、あなたも始めてみましょう!


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