ソニーEマウントレンズ 完全レビューブック
第5回

幅広い用途で使えるAPS-C中望遠マクロ「ZEISS Touit 2.8/50M」

交換レンズを選ぶ際に重視するスペックは、焦点距離や絞り、最短撮影距離や手ブレ補正の有無、重量など、用途によって人それぞれです。しかし多くの人にとって最も気になるポイントは「実際に撮影した時にどう写るか」ではないでしょうか。誰しも買い物で失敗はしたくないもの。それゆえに「製品レビュー」は常に必要とされ、読まれるのです。

家電量販店のヨドバシカメラが運営している「フォトヨドバシ」は、カメラボディやレンズを実際に使用し、作例とレビューを掲載しているWebサイト。「ソニーEマウントレンズ 完全レビューブック」は、その中からソニーEマウント用レンズ90本のレビューを抽出し、書籍としてまとめたものです。

本記事では掲載レンズのうち、「ZEISS Touit 2.8/50M」のレビューを抜粋して紹介します。

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ソニーEマウントレンズ 完全レビューブック

最高にシャープな1本

指輪、そして手。リアルな描写に見とれます。色乗りが濃厚なのも特長のひとつ。 1/40, f2.8, ISO400, M.Ito

APS-C用、75mm相当のマクロレンズ。非球面レンズと特殊低分散レンズをそれぞれ2枚ずつ使用した11群14枚。Makro-Planarと名乗るレンズは銘玉の誉れ高きレンズが多いのですが、本レンズも例にもれずといった至高の写りを見せてくれます。

開放から猛烈にシャープで、四隅は中心に比べると僅かに甘さを感じるものの、1段も絞り込めばそれも均一に。周辺光量は少し不足気味で、こちらは2段程度絞り込めばほとんど気にならなくなります。若干軸上色収差を感じるものの、トータルで見ればよくまとまったレンズであり、カミソリのごとくキレるこの描写は一度使うと虜に。またボケ味も大変美しいレンズです。

ZEISS Touit 2.8/50M
マクロレンズとしては、もっともオールマイティに使える焦点距離・画角・ディスタンスでしょう。 1/100, F2.8, ISO100, M.Ito

ソニーEマウントレンズ 完全レビューブック

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