マル秘展 めったに見られないデザイナー達の原画

2019年11月22日~2020年3月8日 21_21 DESIGN SIGHT

映像「原画が生まれるところ」。ドローイングアンドマニュアル制作。 この写真で上映されているデザイナーは原 研哉氏の作業中の様子。

東京ミッドタウンの21_21 DESIGN SIGHTでは、3月8日まで「マル秘展 めったに見られないデザイナー達の原画」を開催。

この展覧会の核となるのは、グラフィック、プロダクト、建築、インテリア、テキスタイルなど、様々な分野で活躍するトップクリエイターたちがデザインの過程において生み出してきたメモ、スケッチ、図面、模型の数々だ。そして、展覧会場の壁面にはデザイナーたちがコツコツと作り上げていく様子を捉えた映像も公開されている。

現在、日本デザインコミッティーに所属している職種も世代も幅広いメンバー(深澤直人、原 研哉、平野敬子、喜多俊之、小泉 誠、隈 研吾、黒川雅之、松永 真、永井一史、永井一正、内藤 廣、佐藤 卓、柴田文江、鈴木康広、田川欣哉、田中俊行、山中俊治など26名)が展示に参加している。

多くの人々の目に触れる完成品に比べて、デザイナーたちの試行錯誤の様子は、謎に包まれて陽の目を見ることはほとんどない。だが、そんな制作段階の「秘められた部分」にこそ、それぞれの想いがこもったデザインの大切なエッセンスが溢れているし、手描きのメモひとつにもアイデアが刻まれている。

多くのクリエイターの「0から1の段階」を一度に擬似体験でき、ものづくりをする人に大きなヒントを与えてくれる展示だ。

<写真展情報>

企画展「マル秘展 めったに見られないデザイナー達の原画」(「マル秘」は○の中に秘密の秘)

会期:2019年11月22日(金)~2020年3月8日(日)
時間:10時〜19時(入場は18時30分まで)
会場:21_21 DESIGN SIGHT
東京都港区赤坂9-7-6
http://www.2121designsight.jp/program/inspiration/
休館日:火曜日(2月11日は開館)
入場料:一般1200円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料

建築家・隈 研吾氏の展示。膨大なメモと模型を披露。
会場の様子。1列に1人ずつ展示されている。
空間デザイナー・田中俊行氏の展示。
展覧会のメインビジュアル。

コマーシャル・フォト 2020年2月号

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