手帳事典
第6回

工夫の余地が大きいシンプルな1日1ページ手帳「EDiT 1日1ページ スープル」

世に手帳は数多ありますが、自分に合った手帳にめぐりあうのはなかなか難しいもの。自分一人でその判断をするにしても、いろいろな手帳を実際に使ってみなければ、勘所が掴みにくいのが常でしょう。

手帳事典 2019」では、自分に合った手帳を見つけ、使いこなすためのヒントを多数収録しています。全102種類の手帳を目的や方向性ごとにカテゴライズし、手帳の種類から選び方、おすすめの手帳へ読者を導く診断チャートや、使用事例まで完備。「手帳を使う」とはどういうことか、そして手帳を使いこなすにはまずどうしたらいいのか、という疑問に答える一冊となっています。

本記事では、シンプルで使いやすい「EDiT 1日1ページ スープル」をご紹介します。

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手帳事典 2019

 

EDiT 1日1ページ スープル(マークス)

シンプルな1日1ページ手帳を選ぶならこれ
  • 表紙はイタリア製ポリウレタン樹脂加工
  • スープルはフランス語で「しなやかな」
  • ゴムバンドで手帳を押さえやすい
  • 自由度の高いノートタイプのデザイン
  • H183×W123mm

ライフスタイルに合わせて使える大人気手帳

デザイン系手帳の大手、マークスが2010年に送り出した1日1ページの手帳がEDiTです。

引き算から生まれるシンプルだけれども垢抜けているデザインで瞬く間に大人気シリーズに成長。今ではウィークリーバーチカルのレイアウトや、手帳周りの小物、アイデア用や大人のライフログ用などさまざまな種類のノートも取り揃えるブランドに成長しました。

日記的なライフログを手帳で取るという概念を積極的に広げていることも特徴です。またブランドのオフィシャルサイトが大変充実していて、ライフスタイルに合わせた使い方を参考にすることができます。EDiT=編集という意味で、「人生を編集する」をコンセプトに開発されたブランドです。

Techo Data

商品名:EDiT 1日1ページ スープル
メーカー名:マークス
価格:3400円
URL:https://edit-marks.jp/diary2018spring/lineup/b6daily/souple/
総ページ数:464ページ
厚さ/重さ:19mm / 320g
インデックス:なし
サイズバリエーション:A5サイズ、B6サイズ、B7サイズ
綴じ方:2本かがり綴じ
しおり紐:2本

Series Variation

ストレージ ドットイット、ブリリアントなど表紙カバーのバリエーションが多数ある。

目次

001 – 扉ページ
002 – 3年分カレンダー
004 – 年間スケジュール(1)
006 – 年間プラン(2)
008 – マンスリーページ(2018年10月~2020年1月)(3)
040 – 月間プラン(4)
064 – デイリーページ(5)
429 – メモページ
448 – 海外祝日一覧
450 – 世界地図/時差表
457 – 国内9都市 地下鉄路線図
464 – 世界6都市 地下鉄路線図
465 – パーソナルデータ

1. 1年分の予定が俯瞰できる年間スケジュール

1年分の曜日と休日が一覧されている。デザインはシンプル。休日が色分けされていて見やすい。月をまたぐ予定や重要な予定を簡単に記入できる。

2. 年間の目標と各月のイベントを見開きにまとめる

左に年間の目標やイメージの写真を貼れるフリースペース、プランを箇条書きできる場所がある。右は月ごとの目標を記入できるマンスリーイベントページ。

3. 月曜始まりのマンスリーページ

日曜日、祝日が色分けされた月曜始まりのマンスリーページ。各週の左にある、その週の重要タスクやイベントをメモできるウィークリーTo Doが特徴的。

4. 月の目標や行動を整理しながら起きたことを記録

その月のテーマを決めて、したいことを整理した上で新しい月のスタートを切ることができる。主な支出や読んだ本、映画の感想をメモする場所も使いやすい。

5. 使い方が自由自在の時間軸つき1日1ページ

左に早朝や深夜の予定管理も可能な時間軸がある。そのなかでも中心となる6時~21時は数字も表示。下には当日のTo Doなどを書けるリストスペースがある。

How To Use

1日1ページのフォーマットは独自に罫線を引くことで、多くの使い方が創出される。その一部を紹介する。

To Doをマトリックスにして整理して使うのも◎

1ページを十字に四分割にして、さらに上下に分ける。黒字が本業で青字が副業の内容になっている。左上が重要・緊急、右上が重要・緊急でないもの。左下が重要でないもの・緊急。右下が重要でない・緊急でないもの。

マスキングテープをふせん代わりに使用

水性ペンで書けるマスキングテープを使ってメモを記載すれば、修正も移動も自由なふせんとして使える。

To Doリストも使い方は自由

当日のタスクを書いてもいいが、ひと言日記や単なるメモ、フリースペースとして使っても問題なし。

デイリーインフォメーションでその日の情報を得る

その日に生まれた& 亡くなった著名人や、世界のイベント情報を掲載している。

24時間対応の時間軸あり5mm ドットが使いやすい

6時~21時までは数字が振ってある。その他の時間帯はドットで表示されているが24時間の時間軸として利用可能。ドットは5mm幅で文字やイラスト、表となんでも書き込みやすい。

ムーンカレンダーで自然のサイクルを意識する

月の満ち欠けを表現。毎月の新月、満月、上弦、下弦の4つを掲載している。

気候や気温を記録できるスペース

その日の天気だけでなく、自分の気分や体重をメモするなどアイデア次第でさまざまな使い方ができる。

ステッカーで自分をかんたん採点

ハートのステッカーでその日の頑張り度や充実度を記録する。頻度は週に1回、週末に。

 


<玄光社の本>

手帳事典 2018
手帳事典 2019

著者プロフィール

荒川 翔太


(あらかわ・しょうた)

関西手帳研究会(てちょけん)会長。株式会社ロンド工房クリエイティブディレクター。革小物ブランドdünn代表。関西発ベンチャーメーカーユニット「K3」事務局長。Podcast「ホジラジ」ナビゲーター。

大阪市出身、関西大学社会学部卒。音楽関連会社、手帳メーカーにて勤務後、2011年より家業の町工場の中でメーカー事業を社内起業。皮革製品や紙製品、手帳などの雑貨、文具の企画、デザイン、営業などをほぼ一人でスタートさせる。

イベントやオフ会活動などを積極的に主催し、ユーザー共創型のものづくりを行っている。

書籍(玄光社):「手帳事典 2018」「手帳事典 2019

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