手帳事典
第5回

明治時代からあるといわれている手帳。旧くて新しい元祖ダイアリーでライフログを残す

世に手帳は数多ありますが、自分に合った手帳にめぐりあうのはなかなか難しいもの。自分一人でその判断をするにしても、いろいろな手帳を実際に使ってみなければ、勘所が掴みにくいのが常でしょう。

手帳事典 2019」では、自分に合った手帳を見つけ、使いこなすためのヒントを多数収録しています。全102種類の手帳を目的や方向性ごとにカテゴライズし、手帳の種類から選び方、おすすめの手帳へ読者を導く診断チャートや、使用事例まで完備。「手帳を使う」とはどういうことか、そして手帳を使いこなすにはまずどうしたらいいのか、という疑問に答える一冊となっています。

本記事では、一世紀以上にわたって愛用され続けている「懐中日記」をご紹介します。

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懐中日記(博文館新社)

 

日本で初めての手帳ともいわれるレトロなレイアウトが再認識
  • 明治時代からある元祖日記
  • 縦・横自由、書き右綴じ
  • 無罫スクエアの記入欄がログにぴったり
  • 布張りハードカバー
  • H133×W98mm

ライフログブームで人気再来の元祖日記

明治時代からあるといわれている手帳。そのため縦書きで記入することが想定されており、手帳には珍しい右綴じとなっています。

B7サイズとコンパクトで、持ち運びには非常に便利です。干支のイラストとなっているカバーを外すと、布張りの丈夫な表紙が出てきます。前半に見開き2ヵ月のガントチャート風レイアウト、中は見開き4日で、著名人の名言が記載されています。最近では、雑貨店などでレトロな風合いがかえって新しいと評価されているようです。

スクエアの記入欄にイラストを書いたり写真を貼ったりしてSNSへ投稿する方も多く、ライフログのブームが元祖日記である懐中日記の人気を押し上げているのはとても興味深い現象です。

Techo Data

商品名:懐中日記
メーカー名:博文館新社
価格:1000円
URL: http://www.hakubunkan.co.jp
総ページ数:272ページ
厚さ/重さ:16mm / 99.8g
インデックス:なし
サイズバリエーション:B7サイズ
開き方:ほぼ完全フラット
しおり紐:1本

Techo News

特徴的なイラストが描かれたカバーの下には、布張りの美しく丈夫な表紙が現れる。硬くしっかりしているので、外で書き込む際にも扱いやすい。

目次

001 – 略歴等(1)
005 – 月間予定(1月~12月)(2)
017 – 年頭の所感
018 – 記入頁(1月~12月)(3)
217 – 日記補遺等
243 – 付録記事(4)

1. 年間カレンダーと祝日や季節がわかる年略暦

12ヵ月が一覧できるカレンダーと、祝日、節気、行事などがわかる年略暦が見開きになっている。

2. 縦書きの見開き2ヵ月マンスリー

一行日記にも使える縦書きマンスリー。日にちに加えて六曜と祝日名が入っている。

3. 1ページに2日分のデイリーブロック

月の初めにその月の季語や行事の情報がまとまっており、その後、1ページに2日分入ったスクエアのログスペースが並ぶ。

4. 記録を残したくなる縦書き付録

重要記録、贈答品控、購書目録、住所録など便利な付録が多い。縦書きになっているだけで、書き込みたくなるから不思議。

How To Use

アイデア次第で使い方無限のデイリーブロック

A. 当用日記と併用して短歌、俳句を書き写し、イメージを描いてみるのも楽しい。

B. ノド側に格言、金言がある。人物や言葉について調べると知識が深まる。

C. 欄を分割して食事や健康の記録に使える。また、目立たせたいことにはふせんを使う。50mmのふせんなら縦にぴったり収まる。

D. 無罫なので、縦横自由で絵も描きやすい。


手帳事典 2019

著者プロフィール

荒川 翔太


(あらかわ・しょうた)

関西手帳研究会(てちょけん)会長。株式会社ロンド工房クリエイティブディレクター。革小物ブランドdünn代表。関西発ベンチャーメーカーユニット「K3」事務局長。Podcast「ホジラジ」ナビゲーター。

大阪市出身、関西大学社会学部卒。音楽関連会社、手帳メーカーにて勤務後、2011年より家業の町工場の中でメーカー事業を社内起業。皮革製品や紙製品、手帳などの雑貨、文具の企画、デザイン、営業などをほぼ一人でスタートさせる。

イベントやオフ会活動などを積極的に主催し、ユーザー共創型のものづくりを行っている。

書籍(玄光社):「手帳事典 2018」「手帳事典 2019


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