CDジャケットサイズの小さな絵本シリーズ
真っ白な雪景色の中に、現れる可愛らしいキャラクター。黄瀬麻以の写真に、画家リーバイ・パタがペインティングを施した絵本「スノーマン」だ。本作は若木信吾が立ち上げた絵本レーベル「若芽舎」から昨年12月に発行された。若芽舎では写真家、イラストレーター、画家とコラボし昨年9月から毎月1冊のペースで計4冊を発行している。写真家である若木が絵本レーベルを立ち上げるきっかけは、自身の子育て体験からだった。
「絵本の読み聞かせをする中で幼い子どもたちには一体何が響くの?と考えるようになったんです。1~2歳の子って時間の感覚を持たないんですよね。大人と違って、記憶を時間軸で整理していない。だったら、どんなものが彼らに響くのか? と興味を持ったんです」。
時間の感覚を持たないということは、言ってしまえば優れたストーリー構成も“効かない”ということでもある。ビジュアルコミュニケーションには若木がこれまで作ってきた写真集や映画とは、全く異なるアプローチが必要になる。そこに好奇心を掻き立てられ今回のチャレンジにつながった。
自身が故郷浜松で運営する書店「BOOKS AND PRINTS」での展示で出会ったアーティストたちと、この好奇心を共有しながら若芽舎は動き始めた。
「黄瀬さんとリーバイは、以前から写真と絵のコラボ作品を作っていて、絵本を作るならぜひ2人にお願いしたいと思っていました。子どもたちに雪の景色を伝えたいという想いもあり、北海道・東川町に滞在して作品を作ってもらいました」。
1月29日にはシリーズ第5弾となる「オーロラロケット」(作・絵 とものかなこ)が発売される。