写真を始めるきっかけのひとつに、「鉄道」を撮りたいという気持ちを持った方も多いのではないでしょうか。鉄道そのものをかっこよく撮りたい人、風景と併せて美しい四季を撮りたい人、旅先で出会う風情ある鉄道を収めたいなど、鉄道写真といってもさまざまなジャンルがあります。
昨今、撮り鉄のマナー問題が取り沙汰されることも少なくありません。本書「絶景・ゆる鉄・バリ鉄 みんなの鉄道撮影地ガイド」では、誰もが安全に、かつ素敵なシーンを撮ることができる撮影スポットを、雄大な風景が撮れる「絶景」、車両をメインに撮影できる「バリ鉄」、著者が得意とする「ゆる鉄」の3つのカテゴリーに分け、日本全国159か所紹介しています。
本記事では「絶景・ゆる鉄・バリ鉄 みんなの鉄道撮影地ガイド」から、全国の各エリアごとの撮影ポイントをピックアップして紹介していきます。
第8回は中部・北陸・近畿エリアから三岐鉄道北勢線 礎原~麻生田です。
三岐鉄道北勢線礎原~麻生田 めがね橋は最高のゆる鉄スポット
三岐鉄道は三重県北部で三岐線と北勢線を運行するローカル私鉄。今回ご紹介する北勢線は、三重県の西桑名と阿下喜を結ぶ20.4kmのローカル線で、全国でもめずらしいナローゲージ路線となっています。ナローゲージとは、線路幅が狭い鉄道のことで、新幹線が1,435mm、JR在来線が1,067mmであるのに対し、ナローゲージは762mmと新幹線の半分程度の幅しかありません。そのぶん車体の幅も狭く、まるでおもちゃのような黄色い電車が走る光景は、ゆる鉄派の僕としては、世界遺産級の風景なのです。
案内するのは、三連アーチが美しい「めがね橋」と列車を撮れる撮影地。めがね橋の周囲は田んぼと畑が広がっていて、近くの神社の鳥居などもあり、ゆる鉄を撮るには最高のシチュエーションになっています。
撮影ポイント:Google Map
楚原駅からめがね橋まで約1.3km。めがね橋から約230m楚原側に流れる用水「六把野井水」に「ねじり橋」がかかっている。
ゆる鉄度:★★★★☆
アクセス性:★★★☆☆
撮影のしやすさ:★★★★☆
オススメの時期:通年