絶景・ゆる鉄・バリ鉄 みんなの鉄道撮影地ガイド
第7回

【東海道新幹線 三島~新富士】これぞ日本を代表する鉄道風景!

写真を始めるきっかけのひとつに、「鉄道」を撮りたいという気持ちを持った方も多いのではないでしょうか。鉄道そのものをかっこよく撮りたい人、風景と併せて美しい四季を撮りたい人、旅先で出会う風情ある鉄道を収めたいなど、鉄道写真といってもさまざまなジャンルがあります。
昨今、撮り鉄のマナー問題が取り沙汰されることも少なくありません。本書「絶景・ゆる鉄・バリ鉄 みんなの鉄道撮影地ガイド」では、誰もが安全に、かつ素敵なシーンを撮ることができる撮影スポットを、雄大な風景が撮れる「絶景」、車両をメインに撮影できる「バリ鉄」、著者が得意とする「ゆる鉄」の3つのカテゴリーに分け、日本全国159か所紹介しています。

本記事では「絶景・ゆる鉄・バリ鉄 みんなの鉄道撮影地ガイド」から、全国の各エリアごとの撮影ポイントをピックアップして紹介していきます。

第7回は中部・北陸・近畿エリアから東海道新幹線 三島~新富士です。

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絶景・ゆる鉄・バリ鉄 みんなの鉄道撮影地ガイド

 

日の出の遅い冬は、赤富士と新幹線を狙える。これぞまさに、ニッポンを代表する絶景と言えるだろう。12月9日朝7:00分撮影。SONY α7RIII, F5, 1/6400秒, ISO1000, 125mm

東海道新幹線 三島~新富士 これぞ日本を代表する鉄道風景!

これはもう説明も不要な、日本一の鉄道絶景と言えるでしょう。撮影地周辺は田んぼや畑が広がっており、新幹線と富士山をスッキリと撮影することができます。撮影するなら、富士山が冠雪する12月から5月にかけての季節が良いですが、厳冬期になると富士山が真っ白になってしまいがち。冬に比べて晴天率は低くなりますが、五合目付近までが白い定番感のある富士山で、周囲の風景も華やかになる3月下旬から4月下旬にかけてがベストシーズンだと思います。また日の出の時間が遅い12月から1月にかけては、朝日を受けて赤く輝く「赤富士」と新幹線というおめでたいシーンも狙うことができます。

撮影ポイントは広々としていますが、農作業の方々の邪魔にならないよう、撮影や駐車には細心の注意を払いたいところです。

線路のまわりは広々とした田んぼや畑が広がるので、菜の花やレンゲなどの季節感とともに撮影することもできる。LEICA SL, F3.6, 1/5000秒, ISO800, 51mm

撮影ポイント:Google Map

鉄道で行くなら最寄り駅は岳南電車の須津駅になる。駅から撮影地まで約1.3km。赤渕川よりも新富士駅側の畑付近でも撮影できる。

絶景度:★★★★★
アクセス性:★★★★★
撮影のしやすさ:★★★★☆
オススメの時期:3月〜4月下旬・厳冬期


絶景・ゆる鉄・バリ鉄 みんなの鉄道撮影地ガイド

著者プロフィール

中井精也

Nakai Seiya

1967年、東京生まれ。鉄道の車両だけにこだわらず、鉄道にかかわるすべてのものを被写体として独自の視点で鉄道を撮影し、「1日1鉄!」や「ゆる鉄」など新しい鉄道写真のジャンルを生み出した。2004年春から毎日1枚必ず鉄道写真を撮影するブログ「1日1鉄!」を継続中。広告、雑誌写真の撮影のほか、講演やテレビ出演など幅広く活動している。著書多数。
株式会社フォート ナカイ代表。
社団法人日本写真家協会(JPS)会員、日本鉄道写真作家協会(JRPS)副会長。甘党。

フォート ナカイ ウェブサイト
ブログ 1日1鉄!
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Instagram @nakai_seiya

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