ポートレート撮影 レフ板ライティング完全マスター
第4回

ポートレート撮影におけるレフ板の活用 スレーブ発光とレフ板の合わせ技で撮る夜景シーン

ポートレート写真を撮影するにあたり、光をコントロールする技術は習得しておいて損はありません。その場の光を操作する撮影機材や用品はいくつもありますが、中でも「レフ板」は、持ち運びやすさや汎用性、入手性の高さで人気の高い撮影用品です。

ポートレート撮影 レフ板ライティング完全マスター」では、様々なレベルに対応したレフ板の使い方を網羅。レフ板の種類や基礎的な使い方を紹介する「基本編」、スポット光や反射光、複数枚の運用法を教える「応用編」、様々なシーンでの実例をもとに具体的な使い方を伝える「実践編」からなり、あらゆるシーンで使えるレフ板のテクニックを実践的に学ぶことができる一冊となっています。

本記事では「応用編」より、夜景シーンでフラッシュを使う場合のポートレート撮影におけるレフ板の活用方法をお伝えします。

ポートレート撮影 レフ板ライティング完全マスター

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シャッターとフラッシュ光で夜景とモデルの露出を調節

まだうっすらと空の青さが残る時間帯、夜景とともに人物を写す。スローシャッターで背景の明るさを決定し、フラッシュによるバウンス光の位置と明るさを、何度か発光させて決めた。

キヤノンEOS5D MarkⅣ シグマ50mm F1.4 DG HSM Art F3.5 1/5秒 ISO250 WB:オート 仕上がり設定:スタンダード フラッシュ 80cm丸レフ(白)モデル:久保樹莉亜(オフィスアウイ)

フラッシュをカメラから外してスレーブ発光

夜の人物撮影は日中と違い、光源は街灯やショーウィンドウなどの地明かりか、フラッシュとなるケースがほとんどだろう。点灯している場所の有無から撮影する場所が限定される地明かりに比べ、フラッシュは意図に合わせた場所で撮影できるのが魅力だ。

外に持ち出すのならクリップオンフラッシュが手軽。ただし、そのままカメラに装着して人物に向けて直接発光させると平面的な仕上がりになってしまう。そこでフラッシュをカメラから離し、スレーブ発光する。そして、フラッシュ光をレフ板にバウンスさせれば、直線的なフラッシュ光を拡散させることができる。また、サイドから当てて自然な立体感を出すこともできるのだ。

作例では左に配置したフラッシュを白レフでバウンスさせている。レフ板はモデルの顔の高さで。アッパーライトになることを避けるのと、自然な影のつき方を考えて決定した。

ちなみに、夜景なので背景に暗いところも多いことから、ラインライトをつけて髪が背景の黒と溶け込まないようにした。このラインライトは別にもう1台フラッシュを設置してつくり出している。

使用するレフ板

  • 80cm 丸レフ(白)

フラッシュ光を直射

クリップオンフラッシュをカメラに装着してTTL オートで撮影。衣装が白ということもあり、露出は大きくアンダーに。


白レフでフラッシュ光をバウンス

フラッシュをカメラから離して左側に配置しスレーブ発光。フラッシュ光を白レフでバウンスした。直射よりもはるかに立体感ある写りだ。


ライティング方法check!

光源

光源はフラッシュ。向かって左から発光。背後にあるフラッシュはラインライト用。人物の背後に完全に隠している。

撮影者・カメラ

人物の顔と同じ高さで構える。

レフ板

光源であるフラッシュ光を白レフでバウンス。人物の顔の高さで。

人物

振り向きのポーズ。地面は石畳風。


ポートレート撮影 レフ板ライティング完全マスター

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