「WEAK POINTは少食です。」
www.w-shoushoku.com/
少食視点で「食」をテーマにしたワンテーマWebマガジン
食 をテーマにしたWebマガジンが9月6日に創刊された。その名も「WEAK POINTは少食です。」。立ち上げたのはフォトグラファーの今城 純氏だ。実はこの印象的なタイトルは、今城氏自身を表したものだ。
「よく、色んな人から“今城さんって少食でしょう”とか、“食べることに興味ないでしょう”って、言われるんです。身体が細すぎるからなんでしょうけど(笑)。食が細いのは確かですけど、食に対しての興味は人一倍あるんです」。
昨年まで雑誌「GINZA」のWebコンテンツでスイーツに関する連載を担当するほど無類のスイーツ好きである今城氏。食べることに興味がありながらも、少食がゆえに一回の食事にかける想いが深いそうだ。
「美味しい物を食べるために、お店を調べて、運動もして体のコンディションも整えて臨むんです。生半可な気持ちで臨んでない。気持ちは試合前のアスリートみたいな感覚ですよ(笑)」。
現在、このWebマガジンのカテゴリーは7つ。食をテーマにしたファッションストーリー「FOOD&FASHION」や、ゲストを招いて、今城自身がインタビューする「あなたの好きなコンビニフード何ですか?」、気になっていたフードに挑戦するルポ記事「気になったから食べてみた」など、写真をメインにした豊富なコンテンツが設置されている。
Webマガジン形式で続けていくなら、デザインもしっかりしたものにしたいと自らWebデザイナーに依頼した。実はこのWebマガジン、広告収入などもない。いってしまえば利益にならないどころか全て持ち出しの状態。なぜ、Webマガジンを立ち上げたのか?今城氏に話を聞いた。
「シンプルに言うと、もっと写真を楽しみたかったんです。以前、好きで撮っていた風景写真も仕事でオファーをいただくようになって。それはとてもありがたいことですし、僕自身も楽しいのですが、そうなると純粋な趣味ではなくなっているんですよね。仕事とは全く違った形で写真を自由に楽しみたかったんです」。
このWebマガジンで今城氏が特にこだわっているのが、写真やデザインのクオリティだ。Webサイト内の写真は、全てフィルムで撮影しているという。
「SNSで軽く情報を発信するのは、もう皆がやっていることなのであえてお金をかけてしっかりした作りにしています。コンテンツの一つ『FOOD&FASHION』のファッションフォトでいえば、ファッション、スイーツのどちらも自分でリサーチして探して。スイーツのフォトジェニックさ、味も吟味を重ねた上で選んでいます。今ってインスタグラムも含めて色んな情報が溢れている時代じゃないですか。だからまず一般の方も情報をどんどん発信できる中で、写真のプロとしてなにができるのかを考えたんです。女の子を可愛く撮って発表するだけなら、今の仕事と変わりない。だったら、大好きな食をテーマにしようと。見るからに食が細そうな僕が食というワンテーマに絞って発信することも、そのアンバランスさを面白がってもらえるんじゃないかと」。
コンテンツ内の編集、インタビュー、テキスト作成は今城氏自身が行なっている。
「上手い文章ではありませんが、人任せにせず自分の言葉で発信したかったから。もちろん僕は、食に関してプロじゃないし、量も食べられないので、食の情報量という点では敵わないし、僕がそれをやっても意味がないと思っています。一般の人にはできないこと、なおかつ、同業のフォトグラファーもやっていないこと。自分しかできないことを探した結果がこういう形になったんです」。
少食の自分だからこその視点で発信しようと考えた末、逆にウイークポイントである少食を全面に出すというアイデアが生まれた。これからも、写真で面白いことを続けていきたいという今城氏。Webマガジンは不定期で更新していく。今後もどんなフード&フォトが見られるか楽しみだ。
「WEAK POINTは少食です。」
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