赤城写真機診療所 MarkII
第2回

撮影科:SNSの「いいね!」の数は写真の評価なのか?

赤城写真機診療所 MarkII」では、カメラや撮影にまつわる悩みや迷いを「疾患」に見立て、「撮影科」「カメラ科」「レンズ科」「婦人科」それぞれのカテゴリーで、質問を「症状」、回答を「診察」としてカメラや写真、撮影時の疑問に答えています。

「診察」と銘打ってはいますが、要は著者によるお悩み相談。「カメラあるあるネタ」に対する著者の見解を楽しむ一冊となっています。

本記事では「撮影科」における診察内容の1つをお届けします。

 

 

SNSで「いいね!」をたくさんもらいたいです。どんな写真を撮ればよいですか? いいねの数は写真の評価なのでしょうか?

SNSに投稿した写真に「いいね!」がついて嬉しい。そうだよね、人間はいつも褒められていたいもの。でもねえ、「いいね!」がたくさんついたから、それがいい写真という考え方は少々短絡的だよね。知人が新しく写真を投稿したら、ご挨拶がわりに「いいね!」を押すのはフツーではないですか?

たしかに気合いの入った写真をバリバリ投稿している人も多いし、こういう人は真剣なんだろうなと。瞬時に、同時に世界中の人に自分の写真を見せることができるのは驚くべきテクノロジーだし、国や言語や思想心情や人種を超えて、写真が評価される。これはすごいことだけれどもね。

ただ、個人的な価値観としては「たかがSNS」という感覚はいつまでたっても抜けませんなあ。だから、カメラとスマホの連携がどれだけ便利になろうとも、カメラで撮影した写真をSNSに投稿しようとは思わないわけ。このあたり皆さんは写真の価値観をどう持つかですね。私も職業写真家もやっているので、自分で気に入った写真をタダでなんか見せられませんぜ。

 

 イラスト:大村祐里子

 



赤城写真機診療所 MarkII

「赤城写真機診療所」

著者プロフィール

赤城 耕一


(あかぎ・こういち)

1961年、東京生まれ。東京工芸大学短期大学写真技術科卒業。出版社を経てフリーに。雑誌、コマーシャル、企業PR誌などで人物撮影を主に担当する傍ら、戦前ライカから最新のデジタルカメラまでレビューも行うカメラ好き。カメラ雑誌、書籍など執筆多数。
「銀塩カメラ放蕩記(アサヒカメラ)」「ボケてもキレても(月刊カメラマン)」連載中。

書籍(玄光社):
中古カメラはこう買いなさい!
ズームレンズは捨てなさい!

Twitter:@summar2
ブログ:赤城耕一写真日録


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