SNSや写真投稿サイトなどでは、上手な写真が溢れています。しかし、その中で作者の個性が光って、思いが伝わる「面白い写真」はどれだけあるでしょうか。写真家の野寺治孝さんは、著書「PERFECT PHOTO RECIPES BOOK(パーフェクト・フォトレシピブック)」の中で、撮影者の感性を活かした「面白い写真」の撮り方をわかりやすく、レシピ風に解説しています。
本記事では、「手のひらに乗せたお花」の撮り方レシピをご紹介します。
花に人の手が組み合わされることでストーリーが生まれる。
【タイトル】
手のひらの花
【難易度】
★★
【データ・機材・条件】
◯撮影場所:埼玉県・入間市のハウススタジオ
◯使用レンズ/撮影データ:50mm F1.4 1/500 秒 F1.4 絞り優先AE - 2/3 補正 ISO1600
◯使用機材/準備するもの:フルサイズデジタル一眼レフカメラ/レフ板
◯光の状態:曇天の斜光
◯構図/アングル:手と花を画面中央に/ややハイアングル
【撮り方】
◯被写体の発見:女性と花を絡ませたポートレートを撮影中、手の中の花を思いついた。
◯撮影方法:ピントは花に。絞りを開けて少しソフトな感じにする。レフ板で弱い光を返す。
◯注意点:手ブレ、ピンボケに注意する。
◯レタッチ方法:赤をやや下げる。彩度をやや下げる。コントラストをやや強く。
【ポイント】
大切なことは花を差し出す女性の「どうぞ」という囁きがイメージできる写真にすることだ。それを表現するには横や斜めからではなく、真正面から撮るのが一番伝わると思う。
<玄光社の本>
クリックするとAmazonサイトにジャンプします。