Ultimate Lighting Works 美しいポートレートを撮るための光の魔法
第2回

露出計に頼らず、まずは自然光を確認し、ライティングで補完する

Ultimate Lighting Works 美しいポートレートを撮るための光の魔法」は、ファンタジックかつ絵画的な作風で人気のHASEO氏によるライティング技術の指南書です。

ライティングに特化した100点以上の作品をモデルケースとして、モデル位置と光源の灯数、光源から被写体までの距離、光源の向き、各機材の位置、使用機材、撮影設定にいたるまで、作品作りにおいてイメージ通りの光を作り出すためのノウハウを惜しみなく解説しており、特にモデルを起用した撮影に向けた「創作のためのライティング」を学べます。

本記事では「第2章 作品別ライティング技法紹介 モデル一人撮影・屋外編」より、自然光にクリップオンストロボを加えたライティング方法を紹介します。

富士フイルムGFX 50S GF110mmF2 R LM WR f2 1/100 秒 ISO250 WB:マニュアル RAW

近年力を入れている「スチームパンク」のシリーズ。古道具と植物を使った作品「エトランジュの森」をモチーフにしている。この2点は「エトランジュの森」を求めて線路伝いに旅をする物語の一端。名鉄三河線の廃止区間で許可を得て撮影した。

上の写真では自然光のみ、下の写真ではクリップオン1灯を使い、さらにカメラの種類も変え、それぞれ雰囲気の違いを出している。屋外での撮影の場合、私はなるべく露出計に頼らないように心がけている。手をかざしながら地面をよく観察して自然光の通り道を確認し、モデルの顔の向きやポーズを調整している。

下の作品ではどうしても撮影したい場所が、竹やぶの影になっていた。感度やシャッタースピードを調節することによって光は均一になるが、モデルが被る帽子で額と目のあたりが暗くなっていた。そこでアームに取り付けたクリップオンストロボを、モデルの顔の動きに合わせて調整しながら発光している。10m以上離れて200mmの望遠で撮影し、立体感を出した。

リコーイメージング PENTAX K-1 HD PENTAX  D FA* 70-200mm F2.8 ED DC AW 焦点距離:200mm f2.8 1/160 秒 ISO250 WB: マニュアル RAW 撮影協力:名鉄三河線旧広瀬駅

 

アシスタントがクリップオンをアームに付けてライティング位置を探っている時の様子。上の写真の撮影時には線路の左側に回り込んでライティングしている。

A
ニッシンi60A(照射角:24mm)
出力:1/32
アングル:モデルの顔に向ける
高さ:アームに付けて手持ちし、モデルの動きに合わせて調整


Ultimate Lighting Works 美しいポートレートを撮るための光の魔法

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