ポートレートのための鉄板ポーズ&構図集
第6回

ファン目線のお約束ポーズ

モデルの個人撮影に挑戦してみたいけれど、どのようなポーズを指示すればいいかがイメージできない場合は、プロの具体例を実際に見てみることが近道です。

ポートレートのための鉄板ポーズ&構図集」では、主に女性のアイドル、タレントの写真などで使われる定番ポーズを集めました。

ポートレート撮影に向けたポーズ集ではありますが、人物イラストのポーズ例や生成AIのプロンプトなど、様々な用途で参考になる情報が詰まっています。

本記事では「ズボンをはく」ポーズの例を紹介します。

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ポートレートのための鉄板ポーズ&構図集

ズボンをはく

タイトなズボンを一生懸命履こうとしている様で、肌の露出が多めの絵が欲しいときのお約束カットです。寝転がって脚を上げ、腰を浮かせてズボンを手繰り寄せ、立ち上がって腰まで上げる(後ろ姿でお尻を見せながら振り返る)……この辺までがセットとなった定番のシチュエーションで、大概の写真集では悪戦苦闘する様が複数カット掲載されます。

女の子の着替えをのぞき込んでいるような写真というわけです(女性タレントの写真集の定番ポーズは、ファン目線に立った願望を具現化したものが多いのです)。ちなみに僕の撮影では、(これを言ったら身も蓋もありませんが)履いたら再度脱いでもらい、1、2周する間に必要なカットとバリエーションを撮ります。1回目はお尻寄りから、2回目はモデルにも余裕が出るので顔側に回り込んで、表情のバリエーションをメインに撮っていきます。


ポートレートのための鉄板ポーズ&構図集

著者プロフィール

河野英喜

女優・俳優・声倭・アーティスト・文化人といった人物撮影を中心に、広告やエディトリアルで長年にわたって活躍中。また、写真専門誌やカメラメーカー主催の講演・ワークショップなどでの撮影指導、写真審査、記事の執筆なども手掛ける。公益社団法人 日本写真家協会(JPS) 正会員。

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