KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2018「UP」

2018年4月14日~5月13日 京都市内15ヵ所

宮崎いず美「riceball mountain」2016年 (c)Izumi Miyazaki

春の京都が写真一色に染まるフェスティバル

古都京都で開催される国際写真フェスティバル「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」。今までに合計38万人を集め、6回目となる今年のテーマは「UP」だ。

メインとなるのは、国内外の重要写真作家の写真展。ユーモア溢れるポートレイトでアメリカやフランスでも注目を集める新進気鋭の宮崎いず美、アフリカ系アメリカ人らによる政治組織「ブラックパンサー」の活動を収めたステファン・シェイムスの作品をはじめ、イメージメーカーとして名高いジャン=ポール・グードなどの作品が京都市内の各所で展示される。

また、世界中のキュレーターやギャラリスト、フェスティバルディレクターや出版関係者などが一堂に会するポートフォリオ・レビューも開催。ステップアップを目指す若手写真家にとって絶好のチャンスの場だ。

その他、最前線で活躍する講師を招いてのマスタークラスも開講。講義式のものから、講師とのセッションを通じて作品を作り上げるものなど、充実の内容だ。開幕にさきがけて4月6日に行なわれたフランソワ・シュヴァルのマスタークラス「写真の歴史」は好評のうちに終了。

4月15日・16日にギデオン・メンデル「記憶と有形性 ー形を持つということー」、4月26日にはハンネ・ファン・デル・ワウデによる「チームアップ! ご老人とのポートレイト撮影セッション」が予定されている。

麗らかな春の京都で、写真の奥深さに触れてみてはいかがだろうか。

ステファン・シェイムス「ニュー・ヘイブン・カントリー裁判所前にてデモ活動 ボビー・シールとエリカ・ヒューギンズの裁判中」、1970年5月1日 (c)Stephen Shames/Steven Kasher Gallery
ジャン・ポール・グード「加工/アップデートされたグレース」、ペインテッドフォト、ニューヨーク、1978年 (c)Jean-Paul Goude
中川幸夫「聖なる書」1994年 (c)Nakagawa Yukio

<写真展情報>
会期:2018年4月14日~5月13日
会場は堀川御池ギャラリー、NTT西日本三条コラボレーションプラザ、京都文化博物館など京都市内15カ所。会場により開廊時間や休廊日などが異なるので、詳細は京都国際写真祭のWebサイトにてご確認ください。
https://www.kyotographie.jp/


コマーシャル・フォト 2018年5月号

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