ジオラマアニメーターのMOZU氏は、すべて独学、手づくりでジオラマ作品やアニメーションを生み出している若干19歳の少年です。現実と見分けがつかないほどリアルな作品をTwitterで公開すると、たった一日で4万リツイート、5万いいね!を獲得し、テレビ、ツイッター、雑誌で大注目を浴びています。
「MOZU 超絶精密ジオラマワーク」(著・MOZU)では、彼の新作を含め、これまでに制作したジオラマ作品やコマ撮りアニメーション作品を紹介するとともに、制作方法や制作現場、道具、アイデアノートなども掲載し、各界から天才少年と呼ばれるMOZU氏を徹底解剖しています。
本記事では、壁に貼り付けることで小人が出入りしているかのような非日常感を演出する「小さなドア」をご紹介します。
小さなドア 〜念願の小人シリーズの幕開け〜
ずっとやりたかった小人シリーズの第1弾は、小さなドアにすると決めていました。理由は、子どもの頃から好きだった『トムとジェリー』の世界を、現実の部屋で再現することができるからです。 かわいらしい小さなドアをつくっている方はたくさんいますが、生活感のあるリアルな小さなドアは珍しいのではないでしょうか。僕の作品は基本的に6分の1スケールで制作していますが、今回はイメージに合わせ、20分の1というより小さいスケールでつくっています。
この作品に続いて、小さな窓やエレベーターなどをつくり、シリーズ化させていきたいと思っています。
生活感のあるドアは、自分の家のドアを再現
両面テープで貼っているだけの小さなドアは、好きな場所に持っていくことができる。ポストに挟まれた新聞や換気扇の通気口、インターホンなども設置。貼りつけた場所に合わせて小物を添えると、よりその場に合ったリアルな世界が描ける。ドアの近くに足を入れることで、このドアの小ささが伝わり、誰でも小人が出入りする姿を想像することができる。また、よく見るとレンガの大きさとドアの大きさの縮尺がおかしいことに気づく。トリックアートのような驚きも味わえるのだ。
小さなドアの縮尺を魅せる
どれだけ小さいかを伝えることで
誰もが驚くアートになる。
こんなところに小さなドアがあったらおもしろそうだな…。そんな空想を実現してくれるのが、今作の「小さなドア」。外に出てお気に入りの場所を見つけ、両面テープで貼りつければ…あっという間に「小人のドア」が完成!インスタ映えしそう!
<玄光社の本>