Ultimate Lighting Works 美しいポートレートを撮るための光の魔法
第1回

メインの光源では足りない部分の光を個別に補っていく

Ultimate Lighting Works 美しいポートレートを撮るための光の魔法」は、ファンタジックかつ絵画的な作風で人気のHASEO氏によるライティング技術の指南書です。

ライティングに特化した100点以上の作品をモデルケースとして、モデル位置と光源の灯数、光源から被写体までの距離、光源の向き、各機材の位置、使用機材、撮影設定にいたるまで、作品作りにおいてイメージ通りの光を作り出すためのノウハウを惜しみなく解説しており、特にモデルを起用した撮影に向けた「創作のためのライティング」を学べます。

本記事では「第5章 作品別ライティング技法紹介 多人数撮影編」より大容量ストロボ3台を使ったライティング技法の一つを紹介します。

リコーイメージングPENTAX 645Z HD PENTAX-DA645 28-45mm F4.5 ED AW SR 35mm判換算焦点距離:24mm f4.5 1/80 秒 ISO:400 WB:マニュアル RAW

夜明け前、モデル後方に太陽が昇る直前の、ほぼ真っ暗な時間帯に撮影。この撮影でも、モデルをグルーピングしてストロボを使い分けている。

まず、正面少し右側からオパライトを付けたプロフォトB1をフル出力で照射。強めの光なので、モデルまでの距離は4m、高さは3m の位置から斜め下に狙い、距離をとることで調整した。これがモデル全員を照らす基本の明かりになる。

さらに右側から斜めに、ソフトボックスを装着したストロボを1/2出力で照射。この時に、左から服の色が紫、正面のピンク、奥側の水色、黄、手前側の水色、この5人のモデルを1つのグループと捉え、このグループ全員に光が回るように当てることがポイントだ。

また、オパライトだけでは相対的に光の弱い左側から2、3番目のモデルには、正面からスヌートを付けて照射範囲を狭めたプロフォトB1で光を補填している。右から3番目のモデルは唯一、オパライトの光だけが当たっている。

A
プロフォトB1
アクセサリー:ソフトボックス
出力:1/2
アングル:集団全体に向ける
高さ:1.8m

B
プロフォトB1
アクセサリー:オパライト
出力:1/1
アングル:中央のモデルの顔に向ける
高さ:3m

C
プロフォトB1
アクセサリー:スヌート
出力:1/8
アングル:木の間の二人のモデルの顔に向ける
高さ:1.8m


Ultimate Lighting Works 美しいポートレートを撮るための光の魔法

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