きゃりーぱみゅぱみゅの初期作品の美術演出やKAWAII MONSTER CAFEのプロデュースを始めとしたアートワークなどで知られるアートディレクターの増田セバスチャン氏が、初のアートワーク集「増田セバスチャンアートワークス PAINT IT, COLORFUL」を上梓しました。
2010年から2019年までの約10年間、ミュージックビデオ、TV番組、広告、イベント、ライブなど様々なカテゴリで制作したアートワークを紹介。ポップでカラフルな日本の「KAWAII」文化を世界に発信した、同氏の世界を余すところなく楽しめる一冊です。
本記事では、2014年に監督を手がけた映画「くるみ割り人形」、2015年にプロデュースした浜田ばみゅばみゅ(浜田雅功)「なんでやねんねん」MV、自身が「影響を受けた人物」に挙げる寺山修司関連書籍の装丁などを抜粋して紹介します。
2014~2015年、KAWAII MONSTER CAFEやサンリオピューロランドのパレードなど、世界中の人々を熱狂させる日本初のコンテンツをプロデュース、アートディレクション。
浜田ばみゅばみゅ「なんでやねんねん」 ビジュアルプロデュース、ミュージックビデオ監督、美術
日本テレビ「ガキの使いやあらへんで!」から生まれた「浜田ばみゅばみゅ」のビジュアル、MV監督、美術、着ぐるみ、小道具、ジャケットデザインなどをプロデュース。MVは、洋服選びに悩みすぎてベッドに寝転がってしまいヘンテコな夢を見る……というよくありがちな設定で、かわいい女の子のシチュエーションを本気で演じてもらっている。ユニコーンはばみゅばみゅの世界を操る「謎の男」。
映画「くるみ割り人形」2014年版 監督
サンリオが1979年に制作した映画の3Dリメイク版の監督を担当。
「寺山修司のラブレター」装丁デザイン
寺山修司氏とパートナー九條今日子氏のラブレターをもとにした本の装丁を、九條氏の遺品(コレクション)を並べて撮影しデザインに落とし込んだ。創作活動のきっかけとなった寺山修司の本のデザインという増田にとって感慨深い作品。
「篠原ともえ& シノラー展」キービジュアルデザイン
作品集には、記事で掲載した写真のほかにも、より細かい部分にクローズアップした記録写真や、多くのイメージスケッチを収録しています。