東北新社がクリエイティブ部門の組織を改編。「クリエイティブセンター」を新設した。さらにこの「クリエイティブセンター」のメンバーは、東北新社グループ以外の外部からのオファーも受ける。
「CM業界は大きく変化しています。そこでCMを中心としつつも多様なメディアに対応すべく、2年前から組織改革を進めてきました」(同社執行役員Production 2プレジデント兼クリエイティブセンター長河西正勝氏) 。
「クリエイティブセンター」は、従来の「企画演出部」と「編集部」を管轄。ディレクター、プランナー、オフラインエディターなど、総勢60人弱のメンバーを擁する大所帯。この「クリエイティブセンター」が、対外的には「OND°」(オンド)というユニット名で企画・演出・編集業務を展開していく。オムニバス・ジャパン所属のオフラインエディターに関しては、両方に在籍しつつ、クリエイティブセンターでスケジュールを共有していくという。
企画演出ができるクリエイターを数多く擁する東北新社が、ついに“開国”。そこにはどんな思いがあったのだろうか。「企画演出部では、グループ外の仕事もやりたいという要望は、以前からありました。プロデューサーの目から見ても、外に開いていくことでさらに元気になれるのではないかと考えていました。特に若いディレクターには、外で揉まれてパワーアップしてほしい。社外では厳しいこともあるかもしれませんが、今までとはまったく違う仕事に出会えるかもしれない。
数多くの打席に立つことで、経験を積んで個々のスキルを伸ばしていけます。そして東北新社はもちろん、業界全体の活性化につながってほしいと考えています」。(河西氏)「OND°」のクリエイターたちによって、これからの広告業界でどんなケミストリーが生まれていくのか、要注目だ。