テキサス州オースティンで3月に開催されたクリエイティブ・ビジネス・フェスティバル「サウス・バイ・サウスウエスト2018」で、太陽企画とダズルが共同開発したTouching Sound VRコンテンツ「さわれる音」が発表された。
ヘッドマウントディスプレイHTC VIVEにLeap motion(手のジェスチャーによる入力機器)を取付け、体験者の手をスキャンしVR空間に投影。空間内に次々現れる音のオブジェクトに触れて音を出す仕組みだ。
現実と変わらない複雑な音響を再現できる「Resonance Audio」を採用。オブジェクトに触れると、音を鳴らしながら移動していく距離感がリアルに感じられる。実際には触感はないが、手の動きに合わせ脳が触感を補完し、「触ったような感じ」がするのも面白い。
「現地では触覚技術のテクニカルチームや音楽・教育産業の方など幅広い分野との交流につながった。今後はビジネス化を加速させていきたい」(TAIYOKIKAKU R&D ユニットリーダー 江口航治氏・談)。
今回のコンテンツによって、触感や音響を駆使した360°実写VRの実現も見えてきた。今後もVRの可能性を広げる同社の動きに注目したい。
企画制作=太陽企画(TAIYOKIKAKU R&D/+Ring)+ダズル Pr=江口航治・飯塚衛 Dir +D=尾崎岳志 D=鈴木元紀・村中宗一郎・永吉舞 PM=花島渉 lead engineer=岩城謙太 engineer=山口真司・佐藤匠