「アジアンファンタジーな女の子のキャラクターデザインブック」では、特にアジアンテイストなファンタジー世界観に登場する女性の服装デザインをメインテーマに据え、アジア各地の伝統的な民族衣装をベースに、女性キャラを個性的でかわいく見せるアレンジのアイデアを多数収録しています。
民族衣装の基本的なスタイルの紹介にはじまり、現代において一般的な服装やファンタジー衣装、特定のモチーフが持つ要素をかけあわせながら、キャラクターデザインに反映する手順を章ごとに分けて、段階的に紹介。ほぼすべての衣装をフルカラーで収録しており、配色のアイデア帳としても使える一冊です。
本記事では第4章「モチーフ×民族衣装」より、「金魚×民族衣装」のアレンジ例を紹介します。
色とりどりのドレスをまとい、水の中を舞い泳ぐ「金魚」
金魚×チーパオ(チャイナドレス)
明るく前向きで、頑張り屋さんなアイドルのイメージ。金魚のトサキンやリュウキンを参考に、チーパオをライブ衣装のようなフリルの多いデザインにアレンジしました。袖やスカート、後ろの大きなリボンは透け感のある生地にして、金魚の胸びれや尾の質感を表現。アイドルらしさを出すため、動きをつけたポーズにしています。
- 配色は金魚らしい赤と、黄緑がかった白をベースにしています
- ニーハイソックスのレースは金魚の鱗をイメージしています
- 足元はシンプルに。装飾として数珠をイメージしたデザインを加えました
金魚×ガガラ(インドの民族衣装)
青文魚や黒オランダを参考に、元気でやや勝気な踊り子をイメージしました。配色は黒と金でまとめ、踊り子なのでチョーカーやアンクレットなどの装飾を付けています。耳のピアスは金魚の鱗をモチーフにしたもの。ストールの先やスカート裾は尾ヒレを参考にデザインしました。また、服と同じ素材の大きなリボンも加えています。
- ストールやリボンに透け感を出して、より金魚の尾ヒレらしくしました
- 表地を黒、裏地を金で統一してメリハリをつけています