文具・雑貨コレクターとして知られるフリーアナウンサーの堤信子さんによる「堤信子のつつみ紙コレクション」は、「紙を愛でる」「紙を生かす」を切り口に、堤さんが数十年かけて収集した日本各地、世界各国の様々な店舗、ブランドの包み紙を紹介する趣旨の書籍です。包み紙のほかにも、紙袋、切手、ポストカード、古書、コースター、古地図など幅広いカテゴリの紙グッズを収録。包み紙をノートや飾り皿などのアイテムに加工するアイデアも紹介しており、様々な角度から「紙」の魅力を楽しめる内容となっています。
本記事では、チャプター3「LETTER ITEMS」より、著者が集めた国内外の切手コレクションの一部を紹介します。
切手
その土地でしか売られていない切手に出合うため、世界のどこを旅しても必ず立ち寄るのが郵便局や切手市。小さな中にため息が漏れるほど美しい絵や趣向が凝らされていて、世界中でコレクターがいるのも肯けます。
コンプリート切手
イタリア・ミラノの切手市でたまたま手にしたアルバムは、1962年~1983年のイタリアの切手がコンプリートされたもの。一枚一枚集めた人の姿を思い浮かべながら、その年ならではの切手が鑑賞できます。
FDC
切手の発行日にその切手を封筒に貼り、発行当日の消印を押してもらったものをFDC(First Day Cover)と呼び、これも世界中に熱心なコレクターがいます。消印のデザインも凝ったものが多く、1枚の完成度が高くてうっとりしてしまいます。
1971年〜1972年発行の日本のFDC。二番目と三番目は郵便番号普及のために発行された切手。三番目の昔のキャラクター「ナンバー君」が懐かしい。
<玄光社の本>