ファンタジー衣装の描き方
第10回

キャラクターと衣装からオリジナルの世界観を発想しよう

「ファンタジー衣装の描き方」では、ファンタジー世界観を持つ作品のキャラクターがまとう衣装のデザインを行う上での発想法と実例を掲載しています。

現代に実在する洋装と和装をベースに、ファンタジー風のアレンジを施す方向性。キャラクターの年齢や性別ごとに適切な服装を例示し、ディテール描写や髪型、小道具をデザインする際の留意点にも言及しており、作画資料としてだけでなく、発想をつなげて新たな装いを生み出す楽しさも学べる一冊です。

本記事ではChapter4「衣装のアイデア」より、「人外ファンタジー衣装」のアイデアを抜粋してご紹介します。

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人外ファンタジー衣装

バトルファンタジーと合わせ自由度が高い人外ファンタジー。オリジナリティを発想しやすいジャンルです。

【フェニックス×ロリータ】

露出度の高いキャミソールにもフリルをつけ、アクセントとしてロリータ要素のレースアップ風の飾りをプラスすることでかわいらしく表現しています。

  • 胸の形に沿った服にするにはサイドラインでの切り返しが必要です。
  • スカートは、放射線にドレープの流れを入れると回転しながら飛んできたような動きを表現できます。
正面

ロリータの印象を強くするため、サーモンピンクとベビーピンクで配色。尾羽には派手な飾りがついて、全体を締める役割に。

背面

【猫×サーカスの団長】

猫の柄から連想して、サーカスの団長を組み合わせています。足元や尻尾のボーダーは髪色と合わせて統一させています。

  • 猫といえば「不思議の国のアリス」に出てくるチュシャ猫。チュシャ猫の衣装の縞模様からピエロを連想させて、サーカスの団長としています。
  • ジャケットの肩は角張るように描いたほうがかっこよく決まります。
正面

ベストの下はサスペンダーで。

背面

 

人外ファンタジー・女性編

【女子高生×ドラゴン】

ドラゴンと女子高生を掛け合わせたキャラクター。衣装に合わせて羽根など取り入れたり、八重歯にするなどディテールにもこだわります。

  • 襟はオープンカラー。もともとラぺルが折り返っているデザインにしています。
  • スカートのプリーツは、前かがみのポーズによって、たるみを前に落とします。

 

ラフ

ドラゴンのグリーンが映えるように赤系に設定。中国のイメージからオレンジよりの配色に。

正面

中国風に制服のカーディガンをアレンジ。色味も中華風のテイストで選択。

背面

人外ファンタジー・男性編

【ウサギ×制服】

不思議の国のアリスに登場するウサギが持つ懐中時計をキーアイテムにし、設定をイギリスにしています。そこからイギリスの少年の制服を連想して組み合わせています。

  • ラフの段階では、歩くポーズにしていましたが、面白みに欠けるのでウサギモチーフから線画では時計を入れることにしています。
ラフ

顔つきが幼く中性的なのでより落ち着いた配色に。

正面

スタンダードな制服ですが、コートをセミロングにしてオリジナルの着こなしに。

背面

 


<玄光社の本>

ファンタジー衣装の描き方


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