ポートレートのための鉄板ポーズ&構図集
第8回

口元を隠して目力を強調する、押さえておきたい「手の表情」

モデルの個人撮影に挑戦してみたいけれど、どのようなポーズを指示すればいいかがイメージできない場合は、プロの具体例を実際に見てみることが近道です。

ポートレートのための鉄板ポーズ&構図集」では、主に女性のアイドル、タレントの写真などで使われる定番ポーズを集めました。

ポートレート撮影に向けたポーズ集ではありますが、人物イラストのポーズ例や生成AIのプロンプトなど、様々な用途で参考になる情報が詰まっています。

本記事では「手を口元に持っていく」ポーズの例を紹介します。

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ポートレートのための鉄板ポーズ&構図集

手を口元に

必ずしも大きなポーズを取らなくても、魅力的なポートレートは撮れます。バストショットやアップショットで、画面にすっと入ってきた手がどこに収まるかで、よくも悪くもなる…手の置きどころ、手の「表情」はそれほど重要なのです。

目力のあるモデルなら、あえて口元を隠して、一層目の印象を強めるという方法もあります(「クッションやシーツで口元を隠す」、「目だけ出す」など)。その一方で、指を口元に近づけることで、唇を強調するという考え方もあります。

モデル個々の魅力をうまく強調するために、手をどのように使ってもらうか、工夫してみてください。


ポートレートのための鉄板ポーズ&構図集

著者プロフィール

河野英喜

女優・俳優・声優・アーティスト・文化人といった人物撮影を中心に、広告やエディトリアルで長年にわたって活躍中。また、写真専門誌やカメラメーカー主催の講演・ワークショップなどでの撮影指導、写真審査、記事の執筆なども手掛ける。公益社団法人 日本写真家協会(JPS) 正会員。

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