2024年4月20日(土)〜5月12日(日)金柑画廊
金柑画廊にて、個展 小池貴之「光と気配」が開催される。会期は、2024年4月20日(土)〜5月12日(日)。小池貴之氏は、ゼラチンシルバー・鶏卵紙・湿板写真等のアナログ技法を用いながら、時間や場所の歴史や記憶を残すための写真作品を制作している。本展では、自身と対象との間に起こる”気配”を、湿板の技法を用いて表現した作品が展示される。
子供の頃、私は近くの山に小さな小屋を作った。一人しか入ることができないその空間の奥に浜で拾ったガラスの浮き玉を置いた。
差し込んだ木漏れ日がガラスの中の気泡を照らし、風が吹くたび輝く様子に少しの感動と怖さを感じたことを覚えている。
この自らと或る物体の間に現れる不思議な気配に、畏怖の念を抱く体験は日々起こる。これは人間の本能なのではないだろうか。我々は光や影は見えても気配は見えないはずである。しかしゾクゾクとするその感覚は、確かに二次元のイメージの中に見えることがある。私は湿板写真を用いてその不思議な現象の再構築を試みる。(小池 貴之)
−リリースより引用
<展覧会概要>
小池貴之「光と気配」 Kino Koike “Light and Presence”
会期:2024年4月20日(土)〜5月12日(日)
会場:金柑画廊
開廊時間:12:00〜19:00
休廊日:月、火、水 ※4月29日(月)、5月6日(月)は開廊
住所:〒153-0063 東京都目黒区目黒4-26-7
TEL:03-5722-9061
<プロフィール>
小池 貴之(Kino Koike)
1980年、北海道函館市生まれ。2005年、立命館大学大学院理工学研究科修了。東京・京都・函館を拠点に制作と発表を行なっている。
写真メディアが持つ記録の機能に注目し、時間や場所の歴史、記憶を残すための作品を制作。多くのプロジェクトは、ゼラチンシルバー・鶏卵紙・湿板写真等のアナログ技法を用いている。近年の代表作として「街と体温-香港-」「Домой-シベリア鉄道-」(ゼラチンシルバープリント)、「浜さ」(鶏卵紙)がある。
屋久島国際写真祭 YPF PHOTO AWARDS ファイナリスト(2022年)、KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 KG+SELECT ファイナリスト(2023年)。