「ちょっぴりHなおんなのこの描き方」は、「セクシーな女性キャラクターの表現」に特化して人物イラストの描き方を指南する主旨の書籍です。著者はグラマラスな女性のイラストで人気の高いイラストレーター、方天戟氏。
女性の体の構造から各パーツの描き方に加え、様々なポーズや女性らしい仕草の作例を多数収録したほか、見た目から内面を感じさせるようなキャラクターづくりのコツや、陰影によるシチュエーション表現などにも言及しており、イラストレーターが女性の身体を作画する際に留意しているポイントがわかる内容となっています。
本記事では、Chapter5「立体感を付ける光と影と色」から、「セクシーさが増す着色の方法」の頁を抜粋します。
キャラに合わせて着色しよう
髪型や乳房やお尻といった体のラインだけでなく、髪や肌、服の色などでキャラクターイメージが大きく変わります。イメージするキャラに合わせて色付けしていくことが大切になります。
・漫画やアニメのキャラの髪の色として、黒、茶、グレー、緑、紫などがあります。
・目の色を黒にすると、金髪に染めた日本人のイメージに。青にすることで、マリリン・モンロー風に。
・肌の色は褐色にすることで、健康的な女性に。また、乳房などに光を当て白く仕上げることで、膨らみや張りが強調されます。
・毛皮とサテンで高級感を演出するなど、服装の質感も重要になります。
・下着は、光沢感ある黒に着色してレザー製に仕上げています。
セクシーな女性を描く場合
たとえば、マリリン・モンロー風のセクシーキャラを描く場合、髪や目の色をはじめ、ボディラインをいかにセクシーに見せるかがポイントになります。
女性キャラは唇にもこだわりを持とう
女性の唇はセクシーさを象徴する一つ。顔色との対比、厚み、光の入れ方など、少しの工夫で、キャラクターのイメージを変えることができます。
ぷるるん系
小麦色の肌とほぼ同色の唇に光を加え、セクシーさを抑えつつ、若さを表現します。
健康的
小麦色の肌とほぼ同色の唇に光を加え、セクシーさを抑えつつ、若さを表現します。
上品系
唇のラインを出し、光を抑え、落ち着いた色で着色することで、大人系の唇に。
美白に合わせて淡い色を加えた薄めの唇。清楚系お嬢様のほか、病気がちな薄幸な女性など。
女性らしい肉体の質感を出そう
同じボディラインであっても、肌の色や脂肪の付き方を変えることで、違った質感の肉体を持つ女性に描き分けることができます。
ぽっちゃり系
やや太めの女性特有の、へそ周辺の脂肪を厚くし、パンツがお尻の側面に食い込むように描きます。
筋肉質系
へそのラインは縦長に描きます。肋骨の影や腹筋のライン、骨盤から股の付け根に至る凹みを加えます。
スリム系
全体的に光を減らし、ボディの凹凸を少なくすることで、ムダな贅肉がないスリムな体型
なります。
スポーティー系
水泳などで日焼けした肌の部分を色分けすることで、健康的でスポーティーなイメージに仕上
がります。
女性らしい肌の張りを演出しよう
男性とは違った筋肉と脂肪のバランスを持つ女性の肌の張り。小物を使ったり、姿勢を変えて描くことで女性の魅力を引き出すことができます。
アンバランスな下着
大きな乳房にアンバランスな小さめの水着を着せることで、より乳房の大きさが際立ちます。紐パンにすることで、紐がお尻の側面に食い込み、肉感的でセクシーな仕上りになります。
姿勢を変える
寝そべることでつぶされる乳房を描いたり、下のアングルから下乳を捉えるなど、姿勢やアングルを変えて描くことでより女性的な魅力を引き出すことができます。