「ちょっぴりHなおんなのこの描き方」は、「セクシーな女性キャラクターの表現」に特化して人物イラストの描き方を指南する主旨の書籍です。著者はグラマラスな女性のイラストで人気の高いイラストレーター、方天戟氏。
女性の体の構造から各パーツの描き方に加え、様々なポーズや女性らしい仕草の作例を多数収録したほか、見た目から内面を感じさせるようなキャラクターづくりのコツや、陰影によるシチュエーション表現などにも言及しており、イラストレーターが女性の身体を作画する際に留意しているポイントがわかる内容となっています。
本記事では、Chapter4「女の子を描き分けよう」から、「服装と小物によるキャラクターの演出」についての解説をご紹介します。
「服」と「小物」
服装や小物もまたキャラクターのイメージを創り上げる重要なアイテムです。活発キャラであればスカートよりジーンズ、甘えん坊キャラであれば、大人であってもリボンやフリルの付いたスカートを履かせるなど、服や小物を使って描きたいイメージに近付けていきましょう。
子どもらしさの演出
体のラインを緩く、リボンなどの装飾を甘めにすることで、子どもらしくなります。洋服や装飾品はカラフルに、チープにすることで子どもっぽさを演出できます。
・ツインテールや大きなリボンは幼さの象徴。高校生を超える辺りからイタいキャラに思われてしまいがちなので注意しましょう。
・子どもが身に付けて自然なアクセサリーはペンダントぐらい。手足に装飾する代わりに、洋服や頭にリボンやバッジなどを施します。
手とアクセサリー
手は、やや指が短めで丸みを帯びる印象。手や指にはなにも付けないのが一般的。服装は、丸く甘めの襟やリボンでかわいさを演出。大きいリボンはさらに幼い感じに。
下着
下着は股上(股部分からウエスト部分までの長さ)を長くし、セクシー感を抑えます。
服装
中高校生になると、ニーハイソックスとスカートの空間、絶対領域がちょっぴりセクシー。思春期から大人へと成長する期間の貴重なセクシーショットです。学園ドラマなどで頻出するファッションの一つです。
大人らしさの演出
体のラインを鮮明にし、宝石や時計など、装飾品は直接身体に身に付けることで大人っぽい演出に。服装は派手な色使いをしてしまうと、ボディラインが目立たなくなることもあるため、単色やシックな色合いのものがセクシーな雰囲気を出しやすくなります。
・子どもに比べ、顔の比率が小さく、手足が長めです。
・肩出しルックや背中部分が空いたドレスなど、洋服のラインと露出度を考えながらそのシーンに洋服を選びます。シックな衣装にすると大人っぽくなります。
・一般的なベージュのほか、黒や白、網タイツや爬虫類柄など、ストッキング一つでキャラのイメージが大きく変ってしまうこともありますので、適切なものを選びましょう。
手とアクセサリー
子どもに比べ、腕と指が長くきれいなため、指輪やブレスレットなどの装飾品が映えます。
下着
Tバックなど、露出の多い下着により、肉体が隠されることなく、発達したお尻や太ももをきれいに表現できます。
靴
ヒールは大人の女性の象徴となるアイテム。かかとの高さやつま先の丸みを調整することで、セクシー感を増減できます。描くキャラクターに合わせて調節します。