●「価値観を少し江戸にシフトして、ベストの日本にたどり着く」という提案
今、 腰塚光晃が企画を進めている新雑誌「ぶ」(正式なロゴは天地逆さまの「ぶ」)。「江戸かぶく現代」をキャッチコピーにしたこの雑誌のテーマは、異端を怖れず時代の最先端で「かぶく(傾く)」こと。
「僕がフォトグラファーとして活動を始めた20年前、広告も雑誌も個性的な写真で溢れていました。その中で自分も唯一無二の表現をやらせてもらった。でも景気の低迷や、デジカメ撮影では写真が直ぐにモニターで表示されることもあって、フォトグラファーの自由な表現領域は縮小しています。エッジのある表現をする人が減れば、やがて表現は王道に限定され、スタイルも減ってしまう。この雑誌は日本独自の文化が創られ多様化した江戸時代に価値感を見いだし、日本の伝統を革新させながらプレイするアーティストとその表現を紹介するメディアです」(腰塚氏・談)。
現在、進行中という企画を少し紹介すると、「現代浮世絵」(ファッションDir:秋元梢、着物:中目黒KAPUKI )、「ニッポンかぶき茶会」(裏千家・松村宗亮)、パンクバンド・切腹ピストルズインタビュー「日本江戸化計画」、伝統芸能の表現者を紹介する「舞台最前線」などなど。表紙はSHOHEI(大友昇平)、ADは木村豊が担当する。創刊号は2018年3月9日(仏滅)発売予定。不定期刊で2号以降の予定は創刊号の手応え次第。現在、クラウドファンディングで「かぶきもの」の協賛者(社)募集中(記事掲載時点では目標金額達成で終了済み)。詳細はプロジェクトのサイトより参照されたい。