精巧なジオラマやコマ撮りアニメーションなどの作品を発表し、SNSやメディアで高い評価を受けているMOZUさんの手がける作品群のひとつに「トリックアート」があります。
「だまし絵」とも呼ばれるアートの一分野ですが、MOZUさんのトリックアート作品は、学校で使うノートに不思議な立体感を持たせた方向性がユニークです。
「MOZU トリックラクガキアート集」では、MOZUさんの「トリックアート」(だまし絵)55点を収録した作品集。2018年初頭、目標金額の6倍に及ぶ支援を得たクラウドファンディングプロジェクト「NOUTO」に収録した作品をはじめ、本書のために描き下ろした作品も多数収録しています。
本記事では収録作品の一つ「一筆書き」を紹介します。
恐ろしい……
この作品、何と“一筆書き”なんだって。
よし、始めからなぞってみよ……。
ぜひ挑戦してみて!
MOZU Trick Rakugaki 48「一筆書き/GIRAFFE」
角の先から尻尾まで、一回も途切れることなく、交わることなく一本の線で描かれています。制作時間は一時間。普通の人にとっては大変な時間かもしれませんが、僕にとっては至福のときです。
このような複雑な一筆書きは、小学3年生の頃から何度も描いてきました。個人的には一筆書きよりも写経に近いと感じていますが。
キリンの親子
サバンナを悠然と進むキリンの親子。大きな親キリンは、長生きしてきた経験などが全身に刻まれている。