精巧なジオラマやコマ撮りアニメーションなどの作品を発表し、SNSやメディアで高い評価を受けているMOZUさんの手がける作品群のひとつに「トリックアート」があります。
「だまし絵」とも呼ばれるアートの一分野ですが、MOZUさんのトリックアート作品は、学校で使うノートに不思議な立体感を持たせた方向性がユニークです。
「MOZU トリックラクガキアート集」では、MOZUさんの「トリックアート」(だまし絵)55点を収録した作品集。2018年初頭、目標金額の6倍に及ぶ支援を得たクラウドファンディングプロジェクト「NOUTO」に収録した作品をはじめ、本書のために描き下ろした作品も多数収録しています。
本記事では収録作品の一つ「落とし穴」を紹介します。
誰だ! ノートに落とし穴作った人!
まず全員目を瞑りなさい。
そして、怒らないから、作った人、手を上げなさい。
絶対誰にも言わないから。
MOZU Trick Rakugaki 41「落とし穴」
小学生の頃に使っていたマス目ノートを使って何か描けないか、と考えていたときに、ふと「これが所々凹んでいたら面白いな」と思い制作した作品です。多くても少なくても違和感が出てしまうので、丁度よい数の凹みにするのがポイントです。位置によって凹の影を変えるとよりリアルになります。
興味津々の2匹
窪んだ四角の底に何か落ちていないか、興味津々に覗くアシカとイグアナ。穴が多いので全部見て回るのは、少し骨が折れそうだ。