精巧なジオラマやコマ撮りアニメーションなどの作品を発表し、SNSやメディアで高い評価を受けているMOZUさんの手がける作品群のひとつに「トリックアート」があります。
「だまし絵」とも呼ばれるアートの一分野ですが、MOZUさんのトリックアート作品は、学校で使うノートに不思議な立体感を持たせた方向性がユニークです。
「MOZU トリックラクガキアート集」では、MOZUさんの「トリックアート」(だまし絵)55点を収録した作品集。2018年初頭、目標金額の6倍に及ぶ支援を得たクラウドファンディングプロジェクト「NOUTO」に収録した作品をはじめ、本書のために描き下ろした作品も多数収録しています。
本記事では収録作品の一つ「図形問題(三角形)」を紹介します。
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理解しやすい未来のノート?
数学などで出る図形が3Dに見えたら? と思ってしまう。
h= 高さを直感的に認識できる。
MOZU Trick Rakugaki 04「図形問題(三角形)」
数学の図形を応用した作品。図の後ろに文章を透かして見えるように描くことで、三角形の図に立体感が出てきます。また、図の中央に進出色(手前に飛び出して見える色)である赤い線を引くことで、より立体感が強く伝わります。黒と赤の2色で表現できることを模索していた時期の作品です。
建造物と設計図
似た形のフィギュアを置くだけでも、面白い雰囲気は作り出せる。三角形の場合は、タワーがよく合う。一つだけではなく、複数おいても、街のようなイメージになって楽しめる。