SNSや写真投稿サイトなどでは、上手な写真が溢れています。しかし、その中で作者の個性が光って、思いが伝わる「面白い写真」はどれだけあるでしょうか。写真家の野寺治孝さんは、著書「PERFECT PHOTO RECIPES BOOK(パーフェクト・フォトレシピブック)」の中で、撮影者の感性を活かした「面白い写真」の撮り方をわかりやすく、レシピ風に解説しています。
本記事では、高層建築から見下ろした風景の撮り方レシピをご紹介します。
俯瞰撮影はどこを切り取るのか、街をよく見てフレーミングしよう。
【タイトル】
オモチャのような街
【難易度】
★
【データ・機材・条件】
◯撮影場所:アメリカ・シアトル
◯使用レンズ/撮影データ:24-105mm F4(105mm付近)1/400秒 F8 絞り優先AE ISO200
◯使用機材/準備するもの:フルサイズデジタル一眼レフカメラ
◯光の状態:明るい曇天の順光
◯構図/アングル:きれいな建物が密集している場所を画面全体に入れる/ハイアングル
【撮り方】
◯被写体の発見:シアトルタワーに昇ったら眼下の街がまるでミニチュアのように見えた。
◯撮影方法:どこを撮るのかをよく観察してフレーミングを決める。
◯注意点:高い所へ昇ると気持ちが舞い上がるので落ち着いて被写体を探す。
◯レタッチ方法:赤をやや下げる。コントラストをやや強く。
【ポイント】
高層の建物から見る眼下の風景は面白い。しかし写真に撮ってみると意外と面白くない。それは画角が広すぎてポイントが散漫になっているからだ。広い風景の中からどこをフレーミングするか細部をよく見よう。慌てて撮らなくても被写体は逃げない。
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