SNSや写真投稿サイトなどでは、上手な写真が溢れています。しかし、その中で作者の個性が光って、思いが伝わる「面白い写真」はどれだけあるでしょうか。写真家の野寺治孝さんは、著書「PERFECT PHOTO RECIPES BOOK(パーフェクト・フォトレシピブック)」の中で、撮影者の感性を活かした「面白い写真」の撮り方をわかりやすく、レシピ風に解説しています。
本記事では、「ホットドッグ」の撮り方レシピをご紹介します。
見た瞬間の感動を優先しよう。
【タイトル】
ホットドッグ
【難易度】
★★
【データ・機材・条件】
◯撮影場所:千葉県・自宅のキッチン
◯使用レンズ/撮影データ:100mm マクロ F2.8 1/1600秒 F2.8 絞り優先AE ISO100
◯使用機材/準備するもの:フルサイズデジタル一眼レフカメラ/レフ板/任意で三脚
◯光の状態:晴天の午後/半逆光ぎみのサイド光
◯構図/アングル:ホットドッグを画面斜めに入れる/ややハイアングル
【撮り方】
◯被写体の発見:調理台の上で撮影待機中のホットドッグに偶然、午後の光が当った。
◯撮影方法:ピントをホットドッグの手前に合わせ、後ろをぼかして奥行き感を出す。
◯注意点:マスタードとケチャップは垂れるので撮る直前にかける。
◯レタッチ方法:黄をやや上げる。彩度をやや上げる。コントラストをやや強く。
【ポイント】
撮影中は閃きを優先することにしている。撮り方1(被写体の発見)の状態を見て即興的にこのまま撮ろうと思った。なぜならその瞬間、その場面に心が動いたからだ。感動を素直に撮れば、自ずと面白い写真になると思う。最初のイメージにとらわれる必要はない。
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