PERFECT PHOTO RECIPES BOOK
第7回

被写体のいちばん美しいアングルを探す

SNSや写真投稿サイトなどでは、上手な写真が溢れています。しかし、その中で作者の個性が光って、思いが伝わる「面白い写真」はどれだけあるでしょうか。写真家の野寺治孝さんは、著書「PERFECT PHOTO RECIPES BOOK(パーフェクト・フォトレシピブック)」の中で、撮影者の感性を活かした「面白い写真」の撮り方をわかりやすく、レシピ風に解説しています。

本記事では、花屋の店頭で見つけた多肉植物の撮り方レシピをご紹介します。

PERFECT PHOTO RECIPES BOOK

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レタッチは色を濃くしすぎず品のいい美しさに。

【タイトル】
碧の多肉植物

【難易度】
★★

【データ・機材・条件】

◯撮影場所:千葉県・浦安市
◯使用レンズ/撮影データ:24-105mm F4(47mm付近)1/80秒 F8 絞り優先AE ISO800
◯使用機材/準備するもの:フルサイズデジタル一眼レフカメラ
◯光の状態:晴天の日陰
◯構図/アングル:画面左に緑の植物を入れ水色の植物を右側にまとめる/ハイアングル

【撮り方】

◯被写体の発見:最近人気の多肉植物ショップの店頭で撮らせてもらった。あらゆる角度から見たが俯瞰が一番きれいだった。
◯撮影方法:ピントは左手前の水色の植物に。画面左の大きな緑の植物は存在感があるので左1/4カットした。
◯注意点:手ブレに注意する。
◯レタッチ方法:赤、青、緑をやや上げる。

【ポイント】
よく観察して密集した中から一番フォトジェニックな部分を探して、切り取る感覚で撮ろう。きれいな水色を出すには色のレタッチが必須だ。コツは濃くしすぎないこと。各色、少しずつ上げバランスを取って仕上げよう。

 

 


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PERFECT PHOTO RECIPES BOOK

著者プロフィール

野寺治孝

野寺治孝(のでら はるたか)
1958年千葉県浦安市生まれ。
本郷高校デザイン科、にっかつTV映画芸術学院卒業。広告デザイン事務所、郵便配達員、牛乳販売業など職を転々とするが1984年にポストカードの自費制作販売を機にプロ写真家として活動を開始する。1991年に「有限会社スローハンド・野寺治孝写真事務所」を設立。多岐にわたる被写体を空気感とストーリーを感じさせる独自の作風で多くの作品を発表している。

ウェブサイト:http://www.nodera.jp/
Twitter:@noderaharutaka
Instagram:@harutaka1958nodera
Facebook:harutaka.nodera

<主な著書>

『個性あふれる”私らしい”写真を撮る方法』
『個性あふれる”私らしい”写真を撮る方法』

 

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