ぼろフォト解決シリーズ Nikon D850 脱・初心者マニュアル
第1回

Nikon D850で航空機をAF追従撮影するための設定

Amazon Kindleを中心にレンズやカメラの情報を発信する「ぼろフォト解決シリーズ」は、
『ボロい写真を解決する』ための様々なテクニックを紹介する電子書籍です。絞り優先に挑戦し本格的な撮影をはじめる! Nikon D850」では、ニコン D850の機能を使いこなしながら、絞り優先モードでうまい写真を撮るためのテクニックを解説しています。

本記事では、「カメラの性能をもっと引き出すシーン別撮影テクニック」から、航空機をAF追従撮影するためのカメラ側の設定を紹介します。

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「絞り優先に挑戦し本格的な撮影をはじめる! Nikon D850」

 

Nikon D850 / Ai AF Nikkor ED 300mm F4S(IF)/絞り優先AE(F8.0、1/500 秒)/ ISO 125 / WB:5,000K /ピクチャーコントロール:スタンダード(彩度:+1.00)
離発着を繰り返す航空機を追い写しした。高速すぎるシャッター速度でプロペラを止めないように心がけた

 

ニコン D850 動体撮影時にオススメの設定

STEP.1 フォーカスモードは「AF-C」を選択しよう

本書の趣旨は「D850 を使って絞り優先AE でまずは撮ってみよう」というもの。そこで動く被写体も絞り優先AE を用いて「シャッタースピード優先AE 的に」撮影する方法で撮影している。掲載写真は望遠レンズを用いて、こちらに向かって着陸してくる航空機をAF 追従させながら、機体の動きに合わせてカメラを動かす追い写しで撮影している。こうした撮り方をするには、D850 であれば「AF モード」は「コンティニュアスAF サーボ(AF-C)」に設定しよう。これでAF 追従撮影が可能になる。

STEP.2 AFエリアモードは「ダイナミック9点」を

画面内のどこでピント合わせをするかを決める「AFエリアモード」は、被写体が画面内を同一方向に規則的に動くならば、「ダイナミック9 点」もしくは「同25 点」が使いやすいだろう。このモードを選ぶと選択しているフォーカスポイントの周囲でもAF 測距をするので、動く被写体をとらえやすい。9 点でいいというのは、掲載写真のように撮影者が被写体と比較的離れていて、かつ被写体が大きい場合は、AF エリアをピンポイントのように狭くする必要がないからだ。列車などの撮影にも向く。

STEP.3 ドライブモードは「高速連続撮影」に

動く被写体をAF 追従撮影する場合に合わせて使いたいのが、連続撮影。D850 のレリーズモードでは「Ch(高速連続撮影)」を選ぶと、本体のみで最高で約7 コマ/秒(MB-D18 使用時にEN-EL18b を使用すると約9 コマ/秒)での連続撮影ができる。ただし、高速連続撮影でもベストなタイミングを見計らってレリーズするように心がけよう。ずっとシャッターボタンを押しっぱなしにして、だらだらと連続撮影をしてもいい結果は得られにくい。瞬間を読み取る練習は日頃からしておこう

AF 追従撮影の設定方法

撮影者のほうへ向かって動く被写体をAF 追従撮影するには、まず「フォーカスモード」をフォーカス優先ではなくレリーズ優先にする「AF-C(コンティニュアスAF サーボ)」にすること、そのうえで、被写体の大きさや撮影距離に応じてAF エリアを決める「AF エリアモード」を設定する。望遠レンズでやや大きめの被写体を撮るなら「ダイナミック9 点」がいいだろう。そのうえで、連続撮影に設定しよう。

 

まとめ

1. AF-C を選択する
2. ダイナミックAF を選択する
3. ドライブモード「高速連続撮影」に

この3つの設定を基本にして、撮影方法や被写体の動き方に応じて設定変更をしてみよう。被写体を止めるシャッター速度にすることも忘れないように。

「絞り優先に挑戦し本格的な撮影をはじめる! Nikon D850」

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