南雲暁彦 写真展「Tokyo Moonscapes 東京恋図」開催〜新製品「ライカSL3-S」による撮り下ろし作品展示

2025年1月18日(土)〜4月20日(日)ライカギャラリー表参道

@Akihiko Nagumo

ライカギャラリー表参道にて、写真家 南雲暁彦氏による写真展「Tokyo Moonscapes 東京恋図」が開催されている。会期は、2025年1月18日(土)〜4月20日(日)まで。本展では、コマーシャルフォトや映像制作を中心に幅広く活躍する南雲暁彦氏が新製品「ライカSL3-S」で撮りおろした作品15点を展示する。幻想的な東京の月景色を堪能できる。
また、ライカストアでは、プロフェッショナル仕様のフルサイズミラーレスカメラ、ライカSLシステムの最新機種「ライカSL3-S」の実機が1月18日(土)より展示されている。⁡

月は追いかけてみるとなかなかの気まぐれで、その美しい姿を写し撮ることが難儀な被写体であると気づく。

1日ではほとんどその軌道や日の出、日の入りの時間を変えない太陽とは全く違い、月の出、月の入りは平均して1日に約50分遅くなり、しかも30分だけ遅くなる日もあれば1時間10分も遅くなる日もあるという気まぐれぶり。出る位置も1日に12度ずつ東に動いていき、満ち欠けでその形も変わっていく。雲隠れも得意であり、まるでかぐや姫のように気難しい存在だ。

日本には、そんな月にまつわるとてもユニークで粋なエピソードがある。

明治時代の文豪、夏目漱石が英語の教師をしていた時のこと、「I Love you」を「我君を愛す」と訳した生徒に対し「日本人はそんな直球に愛を伝えることはしない。”月が綺麗ですね” とでも訳しておきなさい」と教えたという。

そんな日本人のもつ月へのロマンチシズムを胸に、東京の月景色を撮影したのがこの作品だ。

当たり前のように夜空に浮かぶ月、だがそれはほんのひと時のこと、その思い出はそこに湧き上がる感情の記憶。告白の言葉としてしつらえ、同じ月を見上げてお互いを想う、それは自らの感情の映し絵のようなものだろう。改めてこの月景色をもって、日本人の持つ浪漫を東京の夜空に描こうと思う。ぜひ自分の想いと重ねてご覧になっていただきたい。

「今夜は、月が綺麗ですね。」

南雲暁彦
(写真展サイトより引用)

@Akihiko Nagumo
@Akihiko Nagumo

<写真展概要>

写真展「Tokyo Moonscapes 東京恋図」

会期:2025年1月18日(土) 〜4月20日(日)
時間:11:00〜19:00
会場:ライカギャラリー表参道 (ライカ表参道店2F)
⁡住所:東京都渋谷区神宮前5-16-15
定休日:月曜日

新製品「ライカSL3-S」

ライカストア一覧
https://store.leica-camera.jp/help/store_list

「ライカSL3-S」製品ページ
https://leica-camera.com/ja-JP/photography/cameras/sl/sl3-s-black

<プロフィール>

南雲暁彦(Akihiko Nagumo)
TOPPAN株式会社 チーフフォトグラファー「匠」
1970年 神奈川県出身 幼少期をブラジル・サンパウロで育つ。日本大学芸術学部写真学科卒
世界遺産を中心に世界約300都市での撮影実績を持つ。風景から人物、スチルライフとフィールドは選ばない。
近著「IDEA of Photography 撮影アイデアの極意」玄光社
APA会員。知的財産管理技能士。多摩美術大学統合デザイン学科・長岡造形大学デザイン学科非常勤講師

<関連書籍>

IDEA of Photography 撮影アイデアの極意(クリックするとAmazonにジャンプします)
Still Life Imaging スタジオ撮影の極意(クリックするとAmazonにジャンプします)

関連記事